朝から快晴、でも風が冷たい。この前の「かぼちゃのキッシュ」
は、結局T君にお裾分けしたのだが、やはりT君もあまりお気
に召さなかったようだ。そこでかぼちゃの話となり、単独でなら
いいが、何かと合わせるとあの甘味が邪魔だというところで意
見は一致した。最悪だったのはかぼちゃのサンドイッチというの
も図らずも一致した。どういうのかというと、あるパン屋で出して
いた(そこのバゲットはこの辺では唯一のお気に入りだった、過
去形なのは既にないから)、普通の食パンにかぼちゃのペース
トがはさんであるだけのもの。しかし、そのかぼちゃのペーストが
相当不味く、あまりの不味さに店主に言ったくらいにひどいもの
と思われた。何がいけないかと言うと、マヨネーズを混ぜ込んで
あること。それによって、変な生臭味のようなものが出て、かぼ
ちゃの味など殆どしなかった。しかも不自然な甘み。多分業務
用のかぼちゃのペーストを使ってるからだと思うが、二度と食い
たくはないと思ったことは事実である。
が、世の中嗜好はまちまちである。そんな最悪な個人的な評価
とは関係なく、「この味が好きな人がいるんです」と店の主人。う
ーんどういう味覚なんだと言いたかったが、それを出している張本
人の主人もひどいとは思っていないわけだから、矛先はこの主人
の味覚に向けるべきだったのだ、今思えば。バゲットとかクロワッ
サンは良いのに。ひょっとして、レシピ通りに作ったから良かった
だけか。カスクルートを出すのは良いが、全てマヨネーズ味という
のもちょっとねとは思っていたが、これに関しては、田舎ではマヨ
ネーズ以外の味は全く受けないと言う事情があるのでやむを得な
い。唯、ニソワーズなどというものを出すのは良いが、マーガリン
を使うのと、アンチョビが少ないとかジャガイモがないとかいろい
ろ不満はあった。これも店主に言ったが(嫌な客だがよく知ってい
る店主だったので、それに本人はこだわってるようなことを言って
いたのだ)、本人は変える気はなかった。と、全ては過去の今更
の話であった。