アンサンブル・ド・ミューズでは、第4火曜日のスタイル・メイク エクササイズのクラスで、ウォーキング・レッスンをしています。
前半のストレッチ&エクササイズで十分に身体をほぐしたり筋トレをしてから、ハイヒールに履き替えてウォーキング・レッスンです。
まずはしっかり足を踏み出してきちんと体重移動をしたら元の位置に戻る、というバランス・トレーニングを左右交互に繰り返します。
少しずつ片脚でバランスがとれるようになったら、その動きに腕の動きと上体の捻りの動きをプラスします。右足を踏み出したら左手が前で右腕を後ろに引く、この動きで上体に捻りを加えるわけです。…が、腕の動きを伴うと、体重の移動が中途半端になったり、バランスが悪くなったり、とちょっと難しいみたいですね。
バランス・トレーニングで一番難しいのが、両手を肩に置いて膝を左右交互に上げますが、左膝を上げたら右肘を前に、右膝を上げたら左肘を前に、と上体を捻るエクササイズ。頭のてっぺんから1本の真っ直ぐな芯を立てて、その芯がブレないように、膝と肘を寄せるの。
慣れないとまず真っ直ぐに美しく立っていられない。
軸脚の膝が曲がって、骨盤も傾いて、腰も曲がって、両肩の高さもズレて、でも辛うじてグラグラしながら片脚で立ってはいられる…、というのではダメなの。美しく立っていられるんでないとね。
それから鏡に向かってゆっくり、1歩ずつチェックしながら歩く練習。
左右の肩の高さ、骨盤、踏み出した脚の爪先の向き、後ろに残っている脚の足部分の向き、などを自分の目で確認しながら前に進む。
実際に自分がどんな歩き方をしているのか、そして何のことを何度も何度も注意されるのか、鏡に映る自分の姿と耳から入る情報とが一致して、客観的に認識出来るまでにはみんなみんな時間がかかるわね。
何度も何度も修正を繰り返しながら、やがてキレイに歩けるようになる…と。
ふと思った。
親が子供にしてくれる躾の中に“歩き方”ってほぼ入っていないよなってね。
姿勢を正しく、と注意はされるが、歩き方って誰も教えてくれないんじゃなかったかなぁ…。
社会人としての第1歩を踏み出すときに、企業研修などで“ビジネス・マナー”の小冊子などが配られるでしょ。あの中に“姿勢”と“歩き方”についてちょこっと書かれているね。
背筋を正しく、真っ直ぐに…
膝を伸ばして歩きましょう…
とか、一度は目にしたことあるでしょう。
では問題です。
背筋を正しく、とは“どんな背筋”が正しいのでしょう?
背筋を真っ直ぐに、とは“どんな状態”を真っ直ぐというのでしょう?
膝を伸ばして、とは“いつ”“どのタイミングで”伸ばすのでしょう?
ね?舞踊系の習い事の経験がない限りわかんないでしょう。
私のレッスンでは、まず一人一人にその人自身の正しい姿勢を理解してもらうために重心のズレを常にチェックする。歩き方の癖は十人十色だからね、それぞれその瞬間瞬間に必要な注意の声を掛ける。ときには
「はい、右膝を緩めて左脚に引き寄せる~膝から~膝から~、そのまま軸脚を追い越して右膝を前に~、膝から下を前に伸ばして~、しっかりカカトを出して~、ハイっ体重移動~、右足に全部体重が載っていますよぉ~、後ろの足には体重は残ってませんよぉ~、体重が載ってる右脚のお膝が曲がることはありませんよぉ~」
なんてね、かなりのスローモーションでみんなと一緒に“動きの構造”を追うようにゆ~~っくり歩くこともある。
レッスンに来ているメンバーのみんなは、レッスンの度に少しずつ歩き方が変化している。今は考え考え1歩を踏み出しているけれど、いずれは考えなくても“美しい歩き方”しか出来なくなる… そんな日が来るのも遠くはないなぁ…
カコッベコッボタッグシャッと無様に歩く若者の横を、ス…っと美しく歩いていくカッコ好いおばあさんになろう、と考えている……
前半のストレッチ&エクササイズで十分に身体をほぐしたり筋トレをしてから、ハイヒールに履き替えてウォーキング・レッスンです。
まずはしっかり足を踏み出してきちんと体重移動をしたら元の位置に戻る、というバランス・トレーニングを左右交互に繰り返します。
少しずつ片脚でバランスがとれるようになったら、その動きに腕の動きと上体の捻りの動きをプラスします。右足を踏み出したら左手が前で右腕を後ろに引く、この動きで上体に捻りを加えるわけです。…が、腕の動きを伴うと、体重の移動が中途半端になったり、バランスが悪くなったり、とちょっと難しいみたいですね。
バランス・トレーニングで一番難しいのが、両手を肩に置いて膝を左右交互に上げますが、左膝を上げたら右肘を前に、右膝を上げたら左肘を前に、と上体を捻るエクササイズ。頭のてっぺんから1本の真っ直ぐな芯を立てて、その芯がブレないように、膝と肘を寄せるの。
慣れないとまず真っ直ぐに美しく立っていられない。
軸脚の膝が曲がって、骨盤も傾いて、腰も曲がって、両肩の高さもズレて、でも辛うじてグラグラしながら片脚で立ってはいられる…、というのではダメなの。美しく立っていられるんでないとね。
それから鏡に向かってゆっくり、1歩ずつチェックしながら歩く練習。
左右の肩の高さ、骨盤、踏み出した脚の爪先の向き、後ろに残っている脚の足部分の向き、などを自分の目で確認しながら前に進む。
実際に自分がどんな歩き方をしているのか、そして何のことを何度も何度も注意されるのか、鏡に映る自分の姿と耳から入る情報とが一致して、客観的に認識出来るまでにはみんなみんな時間がかかるわね。
何度も何度も修正を繰り返しながら、やがてキレイに歩けるようになる…と。
ふと思った。
親が子供にしてくれる躾の中に“歩き方”ってほぼ入っていないよなってね。
姿勢を正しく、と注意はされるが、歩き方って誰も教えてくれないんじゃなかったかなぁ…。
社会人としての第1歩を踏み出すときに、企業研修などで“ビジネス・マナー”の小冊子などが配られるでしょ。あの中に“姿勢”と“歩き方”についてちょこっと書かれているね。
背筋を正しく、真っ直ぐに…
膝を伸ばして歩きましょう…
とか、一度は目にしたことあるでしょう。
では問題です。
背筋を正しく、とは“どんな背筋”が正しいのでしょう?
背筋を真っ直ぐに、とは“どんな状態”を真っ直ぐというのでしょう?
膝を伸ばして、とは“いつ”“どのタイミングで”伸ばすのでしょう?
ね?舞踊系の習い事の経験がない限りわかんないでしょう。
私のレッスンでは、まず一人一人にその人自身の正しい姿勢を理解してもらうために重心のズレを常にチェックする。歩き方の癖は十人十色だからね、それぞれその瞬間瞬間に必要な注意の声を掛ける。ときには
「はい、右膝を緩めて左脚に引き寄せる~膝から~膝から~、そのまま軸脚を追い越して右膝を前に~、膝から下を前に伸ばして~、しっかりカカトを出して~、ハイっ体重移動~、右足に全部体重が載っていますよぉ~、後ろの足には体重は残ってませんよぉ~、体重が載ってる右脚のお膝が曲がることはありませんよぉ~」
なんてね、かなりのスローモーションでみんなと一緒に“動きの構造”を追うようにゆ~~っくり歩くこともある。
レッスンに来ているメンバーのみんなは、レッスンの度に少しずつ歩き方が変化している。今は考え考え1歩を踏み出しているけれど、いずれは考えなくても“美しい歩き方”しか出来なくなる… そんな日が来るのも遠くはないなぁ…
カコッベコッボタッグシャッと無様に歩く若者の横を、ス…っと美しく歩いていくカッコ好いおばあさんになろう、と考えている……