昨日のアンサンブル・バレエは、リナとマン・トゥー・マンレッスンでした
彼女が通っている小学校では何やら、陸上競技の記録会に向けての練習が続いているそうで、
「ふとももが筋肉痛だぁ」
と言っていました。
バレエのときのような“長ぁ~く伸ばされるような筋肉痛”ではなく
「脚が太くなりそうな筋肉痛」
だそうである。
そりゃぁ困ったねぇ…
で、二人横並びでバー・レッスン
プリエは、
「今日は全部ドゥミ・プリエを4回ね、一番深いドゥミ・プリエをして脚全体をしっかり使おう」
1番ポジシオンのバットマン・タンジュは、
「ポワン・タンジュ→1番→ポワン・タンジュ→ア・テール→ポワン・タンジュ→1番→ドゥミ・プリエ→伸びる→…2セットね」
1番ポジシオンのドゥミ・プリエで
「…ぃち…ち…」
ドゥヴァンのポワン・タンジュ・ア・テールで
「…ってっ…」
「どぅ?かな~りキてるカンジ…?」
「いや、痛いっていうより“イタ気持ちイイ”カンジ…」
そうかそうか、よしよし
レッスンは進み
「リンバリングは、脚のっける方、大丈夫か…?」
「んん~、痛いと思うけどぉ、痛いときにどのくらい出来るか頑張ってみたい」
そう、正しい選択です
そして最後のスプリッツ。
「骨盤、これで真っ直ぐかな…?…脚の位置、これでいいかな…?」
と確認してくる彼女のポジシオンを見てあげながら、カンブレ・アン・ナヴァンをしたりアン・ナリエールをしたり…。
左サイドもスプリッツまで終わり最後のカンブレ・アン・ナリエールをしていたら、音楽が切れる前に早々に立ち上がったリナが
「んん~、キモチわりぃ…、何度見ても慣れない景色だ…」
「なにが…?」
「センセェが。なんでそこまで“うに~”って身体が柔らかいのか、ワケわかんない。うぅ~、良くいえば“イモムシ”みたい…?」
あ゛にぃぃぃ~ じゃ、悪くいえば何なんだよ…っ
「“イモムシ”ぃ… ふふん…んじゃぁ“揚羽蝶”になるかもな…」
「かはははは…」
しかし、“イモムシ”のように身体が柔らかい、といわれたのは初めてじゃな。
センター・レッスンでは、是非ともきちんと習得して欲しいことがあるので、マン・トゥー・マンのレッスンがいい機会。しっかり時間を懸けてあげられるからね。
まずはアラベスクについて。
「1番アラベスクと2番アラベスクはキッズのころから教えてるからわかるよね。右脚軸で左脚アラベスク、右アームスがアン・ナヴァンで左アームスがア・ラ・スゴンドだったら1番、脚は同じでも左アームスがアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンドに変わったら2番…ね…?」
と、まずは右斜め方向を向いてアラベスクのポゼを見せる。
「…ん…」
じゃぁねぇ、と左脚軸で右脚アラベスク、右アームスがアン・ナヴァンで左がア・ラ・スゴンドにポゼを変えて
「これは…?」
「…?…?…ん~、2番…?」
「ノン!これは3番」
「え゛…っ、なんで…っ?」
それはね、脚の位置関係がポイントなのよ。エファセのアラベスクかクロワゼのアラベスクかで変わるのよ。
1番と2番はエファセのアラベスク、3番はクロワゼのアラベスク。
クロワゼとエファセのポジシオンを考えながらリナが1番から3番のアラベスクを確認する。
よし、理解出来たね。
「そして4番アラベスク。アームズと脚の関係は1番と同じだけど、4番の場合はトルソーを大きく伸ばして背中を見せるようにするの。ちょっと難しいよ」
彼女も4番アラベスクを鏡を見ながら確認。
そうそう、アームスからトルソーまでしっかりラインを繋ぐのよ。ウエストのところが縮まないようにね。
よし、それでいい。ちゃんと出来てるよ。
「いま練習したのはワガノワ・スタイルのアラベスクなの。全世界共通。もう一つチェケッティ・スタイルもあるんだけど、いまはチェケッティのは3番だけ覚えておいて。エファセ・アラベスクで両方のアームスがアン・ナヴァンのアロンジェ。ただし軸脚側を高く。このアームス、“ア・ドゥ・ブラ”っていうポジシオンだからね」
「……?……?………わかった…」
よし
じゃ、次。ポール・ドゥ・ブラを正確に、正式に練習しよう
まずは鏡を見て、と腕のパーツごとにどんなふうにコントロールするかを一緒にやりながら進めていき、2番=ア・ラ・スゴンドのポジシオンにアームスを開く。
ちょっと見ててね、とア・ラ・スゴンドのポジシオンにアームスを開いたまま90度に前傾して見せる。
「ほら、両方の指先から背中を通るラインが大きな弓の形になってるでしょ」
はい、リナもやってごらん、と促すとそっと前傾して
「…あっ、弓になってる…」
うん、うん、キレイな弓の形になってるねぇ
しかし、1回で即、このラインを作れたのはこの子が初めてじゃな
ひとつひとつのポジシオンを確認しながらアームスを動かす練習を何度も繰り返し、最後に音楽に合わせて練習。
「…腕が痛ぇ…」
そう、正しくポール・ドゥ・ブラをコントロールするってことはそのくらい大変なことなんだよん。
ポール・ドゥ・ブラが正確に美しくなれば、彼女の動きはますますキレが良くなるしジャンプもたかくなるでしょう。
来週のレッスンが楽しみだなぁ
彼女が通っている小学校では何やら、陸上競技の記録会に向けての練習が続いているそうで、
「ふとももが筋肉痛だぁ」
と言っていました。
バレエのときのような“長ぁ~く伸ばされるような筋肉痛”ではなく
「脚が太くなりそうな筋肉痛」
だそうである。
そりゃぁ困ったねぇ…
で、二人横並びでバー・レッスン
プリエは、
「今日は全部ドゥミ・プリエを4回ね、一番深いドゥミ・プリエをして脚全体をしっかり使おう」
1番ポジシオンのバットマン・タンジュは、
「ポワン・タンジュ→1番→ポワン・タンジュ→ア・テール→ポワン・タンジュ→1番→ドゥミ・プリエ→伸びる→…2セットね」
1番ポジシオンのドゥミ・プリエで
「…ぃち…ち…」
ドゥヴァンのポワン・タンジュ・ア・テールで
「…ってっ…」
「どぅ?かな~りキてるカンジ…?」
「いや、痛いっていうより“イタ気持ちイイ”カンジ…」
そうかそうか、よしよし
レッスンは進み
「リンバリングは、脚のっける方、大丈夫か…?」
「んん~、痛いと思うけどぉ、痛いときにどのくらい出来るか頑張ってみたい」
そう、正しい選択です
そして最後のスプリッツ。
「骨盤、これで真っ直ぐかな…?…脚の位置、これでいいかな…?」
と確認してくる彼女のポジシオンを見てあげながら、カンブレ・アン・ナヴァンをしたりアン・ナリエールをしたり…。
左サイドもスプリッツまで終わり最後のカンブレ・アン・ナリエールをしていたら、音楽が切れる前に早々に立ち上がったリナが
「んん~、キモチわりぃ…、何度見ても慣れない景色だ…」
「なにが…?」
「センセェが。なんでそこまで“うに~”って身体が柔らかいのか、ワケわかんない。うぅ~、良くいえば“イモムシ”みたい…?」
あ゛にぃぃぃ~ じゃ、悪くいえば何なんだよ…っ
「“イモムシ”ぃ… ふふん…んじゃぁ“揚羽蝶”になるかもな…」
「かはははは…」
しかし、“イモムシ”のように身体が柔らかい、といわれたのは初めてじゃな。
センター・レッスンでは、是非ともきちんと習得して欲しいことがあるので、マン・トゥー・マンのレッスンがいい機会。しっかり時間を懸けてあげられるからね。
まずはアラベスクについて。
「1番アラベスクと2番アラベスクはキッズのころから教えてるからわかるよね。右脚軸で左脚アラベスク、右アームスがアン・ナヴァンで左アームスがア・ラ・スゴンドだったら1番、脚は同じでも左アームスがアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンドに変わったら2番…ね…?」
と、まずは右斜め方向を向いてアラベスクのポゼを見せる。
「…ん…」
じゃぁねぇ、と左脚軸で右脚アラベスク、右アームスがアン・ナヴァンで左がア・ラ・スゴンドにポゼを変えて
「これは…?」
「…?…?…ん~、2番…?」
「ノン!これは3番」
「え゛…っ、なんで…っ?」
それはね、脚の位置関係がポイントなのよ。エファセのアラベスクかクロワゼのアラベスクかで変わるのよ。
1番と2番はエファセのアラベスク、3番はクロワゼのアラベスク。
クロワゼとエファセのポジシオンを考えながらリナが1番から3番のアラベスクを確認する。
よし、理解出来たね。
「そして4番アラベスク。アームズと脚の関係は1番と同じだけど、4番の場合はトルソーを大きく伸ばして背中を見せるようにするの。ちょっと難しいよ」
彼女も4番アラベスクを鏡を見ながら確認。
そうそう、アームスからトルソーまでしっかりラインを繋ぐのよ。ウエストのところが縮まないようにね。
よし、それでいい。ちゃんと出来てるよ。
「いま練習したのはワガノワ・スタイルのアラベスクなの。全世界共通。もう一つチェケッティ・スタイルもあるんだけど、いまはチェケッティのは3番だけ覚えておいて。エファセ・アラベスクで両方のアームスがアン・ナヴァンのアロンジェ。ただし軸脚側を高く。このアームス、“ア・ドゥ・ブラ”っていうポジシオンだからね」
「……?……?………わかった…」
よし
じゃ、次。ポール・ドゥ・ブラを正確に、正式に練習しよう
まずは鏡を見て、と腕のパーツごとにどんなふうにコントロールするかを一緒にやりながら進めていき、2番=ア・ラ・スゴンドのポジシオンにアームスを開く。
ちょっと見ててね、とア・ラ・スゴンドのポジシオンにアームスを開いたまま90度に前傾して見せる。
「ほら、両方の指先から背中を通るラインが大きな弓の形になってるでしょ」
はい、リナもやってごらん、と促すとそっと前傾して
「…あっ、弓になってる…」
うん、うん、キレイな弓の形になってるねぇ
しかし、1回で即、このラインを作れたのはこの子が初めてじゃな
ひとつひとつのポジシオンを確認しながらアームスを動かす練習を何度も繰り返し、最後に音楽に合わせて練習。
「…腕が痛ぇ…」
そう、正しくポール・ドゥ・ブラをコントロールするってことはそのくらい大変なことなんだよん。
ポール・ドゥ・ブラが正確に美しくなれば、彼女の動きはますますキレが良くなるしジャンプもたかくなるでしょう。
来週のレッスンが楽しみだなぁ