先日≪外伝≫を読みまして、シリーズ第1作~20作までが第一幕ならば≪外伝≫はゼロ幕ってことよね、好ましいお話ばかりなので読み返しているのですが、なかでも島田鉄斎さんがおけら長屋に至るまでのお話が素敵で…
鉄斎さんは父上から“剣は己の中の弱さを斬るもの、己を律するもの”と教わり、そう信じて剣の道を究めて来たのに、父も自分も剣客であったがゆえに母と妻が非業の最後を迎えたのではないかという考えに捉われています…、剣は己を律するものと信じて来たのに妻の仇を斬ったことでその信念が揺らぎ、津軽黒石藩剣術指南役を辞し致仕して浪人となってるわけ。
津軽を離れる時に藩主高宗さまから
「その答えが見つかったらいつでも帰ってこい。約束だぞ」
と言われて送り出され、今、江戸に向かう途上にあるわけです。
そこで出会った俳諧の宗匠と語り合ううちに心の中の暗雲が晴れ、“答え”を見つけたようです。
そしてちょっとした騒動を収めるために地元の剣豪を自負する代官所役人と手合わせを余儀なくされるのですが、鉄斎さんの強さといったら…
手合わせを見ていた宗匠がその剣技を讃えて曰く、
「荒れ野に咲く一輪の花のように凛として美しい。小鳥のように自在に飛び回り、風のように受け流し、月のように姿を変える。見事な花鳥風月ではないか」
騒動は丸く穏やかに収まり鉄斎さんは江戸に向かって歩き出します、目指すは誠剣塾。
鉄斎さん、“答え”は見つかったようだけど高宗さまのところへは戻らないのよね、以後の活躍はシリーズ1~20で語られていますね
来年の春から始まるという第二幕が楽しみで
案外お満先生が長崎留学から帰還する3年後から物語が始まるなんてこともあるのかな…。
鉄斎さんは父上から“剣は己の中の弱さを斬るもの、己を律するもの”と教わり、そう信じて剣の道を究めて来たのに、父も自分も剣客であったがゆえに母と妻が非業の最後を迎えたのではないかという考えに捉われています…、剣は己を律するものと信じて来たのに妻の仇を斬ったことでその信念が揺らぎ、津軽黒石藩剣術指南役を辞し致仕して浪人となってるわけ。
津軽を離れる時に藩主高宗さまから
「その答えが見つかったらいつでも帰ってこい。約束だぞ」
と言われて送り出され、今、江戸に向かう途上にあるわけです。
そこで出会った俳諧の宗匠と語り合ううちに心の中の暗雲が晴れ、“答え”を見つけたようです。
そしてちょっとした騒動を収めるために地元の剣豪を自負する代官所役人と手合わせを余儀なくされるのですが、鉄斎さんの強さといったら…
手合わせを見ていた宗匠がその剣技を讃えて曰く、
「荒れ野に咲く一輪の花のように凛として美しい。小鳥のように自在に飛び回り、風のように受け流し、月のように姿を変える。見事な花鳥風月ではないか」
騒動は丸く穏やかに収まり鉄斎さんは江戸に向かって歩き出します、目指すは誠剣塾。
鉄斎さん、“答え”は見つかったようだけど高宗さまのところへは戻らないのよね、以後の活躍はシリーズ1~20で語られていますね
来年の春から始まるという第二幕が楽しみで
案外お満先生が長崎留学から帰還する3年後から物語が始まるなんてこともあるのかな…。