アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

いろいろ例えてイメージづけ…♪

2025-02-21 10:47:18 | Weblog
クラシック・バレエに限らずだけど、指導するうえで身体の動きや身体のどこをどう動かすかというようなことを伝えるのは難しい。
教師の言葉を違った意味で捉えてしまうこともあるでしょうし、受け取り方によっては勘違いを生じさせることもあるでしょうし、その勘違いの上に何かを積み上げようとしても上手く積めるはずもないし…。
そういうことがあるということを理解したうえで、生徒に指導したり注意をしたりするときはホントに言葉選びが大事だなと思ってます。
キッズを指導するときは、彼女たちがイメージしやすいものに例えたりします、たとえば、
針の脚:お膝も足首もきちんと伸ばして爪先まで真っ直ぐな脚にしましょう
卵の手:アン・オーのアームスで肘や手首が曲がり過ぎないよう、卵型のラインを
6時半の脚:5番ドゥミ・ポワントのとき前後の脚を隙間なくピッタリ重ねましょう
なんて言い方をします。
大人に対しても私はどちらかというとたとえを多用するほうかな。
ヒメさんがプレリュードに取り組んでいたとき、ロマンティックスタイルのアームスを説明するのに広隆寺の弥勒菩薩の手って伝えたりしました。
普段のクラスレッスンのときも上体が後ろに引かれがちな人にはご神木をふわっと抱える感じとか、観音様の光背のように後ろから支える力をイメージしてとか、みぞおちが開く人には鳩が出ますよと伝えたり…
水曜日クラスの二人がパ・ドゥ・ブーレ・ピケの練習をしていたときも、ふたりともピケするたびに重心がズム ズム と落ちるから、鏡面のような湖の水面に立ってピケしてるのよ、トウ先が水に浸かることはないのって伝えたりしましたねぇ、それでも重心が上がらないときはおぉぉ、沈んだなぁ…アタマの遥か上に水面があるんじゃないって…。
昨日の木曜クラスでもHさんとそんな話をして、彼女が
水面に立ってるのに沈まないって…
って言うから、
水面に浮かんだ睡蓮の葉っぱの上にいるカエルは沈まないでしょ
おぉぉ、葉っぱの上のカエルかぁ…そうかぁ、そういうことかぁ…
ってイメージづけが出来たみたいでした。
解剖学的にきちんと伝えることは不可欠だけど、それをどんな言葉で伝えるか、苦慮するところです
コメント
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