人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

アリババのNY株式市場上場・・・アリババは第二のアマゾンになれるのか?

2014-09-22 14:12:00 | 時事/金融危機
 

■ アリババの時価総額が25兆円に ■

中国企業「アリババ」がNY株式市場に上場を果たし、218億ドル(2兆3700億円)を調達しました。時価総額は25兆円。

一介の英語教師がアパートの一室で始めたビジネスが急成長して、とうとうNY市場に上場するまでになったというのは、アメリカンドリームならぬチャイニーズドリームを体現しています。

ところで、アリババというのはどんな企業なのでしょう。話題ばかりが先行して、私達に馴染みが薄い企業です。

■ B2Bによる企業間電子取引の仲介を本業とする ■

アリババのビジネスモデルはB2Bによる企業間電子商取引の決済仲介です。簡単に言ってしまえば、アマゾンや楽天市場の企業同士版。

1) 売りたい商材のある企業は、アリババに商品の広告を掲載します。
2) 広告を見た企業が、アリババを通してコンタクトし、商談を進めます。
3) アリババの収益の柱は企業の広告収入

アマゾンは企業(B)と個人(C)を直接結び付けるB2Cというビジネスを開拓して、中間コストを削減する事で、消費者も販売者もウマーのビジネスを作り出しました。これによって卸売など中間業者はビジネス機会が縮小するので、一種の破壊型ビジネスです。

一方アリババのB2Bは、従来の企業間のビジネスを作り出す上で、商品見本市や展示会の様な役割を果たしています。従来は、国際見本市などに出掛けて行って商品を見て商談を進めていた所を、ネットでやってしまおうという発想です。

アリババのビジネスで衰退するのは商社などの仲介業者です。

■ 巨大な中国市場と、安い中国製品が武器 ■

アリババに似た様なビジネスモデルを提供するネット起業は他にもあるでしょうが、アリババに注目が集まるのは、やはり中国で既に成功している点では無いでしょうか。

要は、アリババに広告を出す企業は「中国の巨大な市場」に期待しており、一方、中国企業は安さを武器に世界市場に直接進出する事を狙っているのです。

アリババがもし楽天の様な日本の企業で、既に日本でB2Bのネットワークを構築していたとしても、これ程までには注目されなかったはずです。

■ アリババは第二のアマゾンになれるのか? ■

フェースブックの上場がNY市場を沸かせた事は記憶に新しいと思います。しかし、フェースブック株は上場直後から値を下げています。話題ばかりが先行して期待を煽りましたが、フェースブックのSNSというビジネスが将来どの様にお金を生み出して行くのか、今一つ不透明な所があるからです。

一方、アリババのビジネスモデルは明確です。そして、従来、地理的、或いは言語的に分かたれていた世界の企業を、アリババのシステムの上で結び付けるメリットは非常に大きいと誰もが考えます。

今後アマゾンを始めとして様々なネット起業がアリババに挑戦すると思われますが、アリババの最大の武器は世界最大の市場で、世界最大の工場である中国を既に押さえている事です。

「アリババが第二のアマゾンになれるのか」という問いに対する答えはYESだと思います。

■ 唯一の不安材料は中国国内に有る ■

順風満帆に思えるアリババですが、アリババの最大の武器である中国が、アリババにとってもウィークポイントになるリスクは念頭に置いて置く必要があります。

世界的景気後退の影響で、中国国内の生産活動は鈍化しています。さらに中国の不動産市場はそろそろ限界に達するので、理財商品の崩壊など、バブル崩壊の兆しが見え始めています。

これに追い打ちを掛けるのがTPPでしょう。中国抜きのTPPが成立した場合、TPP域内での貿易の拡大は、中国の製造業に少なからぬ影響を与えます。

この様な様々なマイナス要因によって中国経済が失速した場合、中国で最も心配されるのは国内での暴動の発生と拡大です。社会的な歪みが高まっている中国では、連日の様に暴動が発生していますが、経済が破綻すれば、これが全国規模で急激に拡大するでしょう。

当然、中国政府は武力を持ってこれを鎮圧しようとします。第二の天安門事件が全国規模で起きるのです。

これに対して、人権に敏感なアメリカ人が黙っているはずが有りません。対中貿易の制限などの経済制裁を実行する可能性は低くは有りません。日本などもそれに追随せざるを得ないでしょう。

アリババに死角があるとすれば、中国国内の経済と政治問題なのです。

■ 孫氏の先見性と危険性 ■

ソフトバンクの孫氏はアリババの成長性を見抜いていた点において投資の天才です。今回の株式上場で所有するアリババ株は5兆円の値打ちがついたと報道されています。

ただ、これは5兆円儲かったのでは無く、所有するアリババ株の時価総額が5兆円になっただけで含み益が増えただけです。株を売却しなければ利益は確定しませんが、今、大量のアリババ株を売りだせば、せっかくの株価が下落するので、孫氏は当分はアリババ株は売らないと明言しています。

一方でアリババ株はソフトバンクが銀行から資金調達する際には資産と見なされ、ソフトバンクのバランスシートもお化粧してくれます。突然5兆円の資産が増えた訳ですから、2兆円、3兆円といった負債が小さく見えてしまいます。

しかし、前述した様に、アリババ株は中国の政治的リスクを抱えていますから、将来的にはリスクが無い訳では有りません。

中国が現在のバブル経済を上手にソフトラディングできるのかどうか、「中国リスク」は今まで以上に注目が集まるでしょう。


そして陰謀論的には、中国のバブル崩壊と、国内の混乱の目を逸らす為の日中紛争は既に既成事実だと思っています。「尖閣紛争」と呼ばれる軍事衝突の準備は既に済んでいます。

韓国の動向が気になりますが、朝日新聞が従軍慰安婦問題の報道を訂正した事で、アメリカ主導で日韓関係の修復が進むのならば、中国VS日米韓という対立になるのかも知れません。


緩和マネーに浮かれる市場が崩壊する時、様々な仕込みが発動するのでしょう。アメリカが利上げをして1年後位に世界はどうなっているのか?2017年は歴史の教科書に残る年になるのかも知れません。

人生初落車・・・下り坂には気を付けろ!!

2014-09-22 08:12:00 | 自転車/マラソン
 



■ 養老渓谷までメーター読み平均速度30Km/h達成出来ず・・・ ■

予報が外れて青空が広がった日曜日。6時に家を飛び出して自転車で養老渓谷を目指します。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今朝は半そでのウエァーでは肌寒さを感じる気温。

熱中症を気にせず走れるので、少しスピード練習でもしようと、なるべき35Km巡航を心がけます。途中、コンビニで朝食をのんびり食べたりしましたが、養老渓谷まで、うぐいすライン経由で72Kmをメーター読み29.7km/hで到着。養老清澄ラインに入ってからペースアップしましたが、なかなか30km/hで到着する事は難しい。ちなみに本日はほぼ無風。

本日の相棒はクロモリのレモン2号君。(実はカーボンの1号君は、カンパのクランクのベアリング交換中でしばらく使えません)

■ お彼岸の山村 ■



帰りは大福山に登って月崎に出ようと思います。養老渓谷駅のすぐ先の踏切を渡って、のどかな山間の田園風景の中を進むと、民家のブロック塀の先に、立派な橋が現れます。「渓谷橋」です。



養老渓谷は養老川が山を侵食して出来た谷ですが、房総の山は柔らかい砂岩で出来ているので、川は山を深く浸食します。普通の田圃の先が、いきなり数十メートルの深さの谷になっていたりするのです。

渓谷橋のすぐ下流には「宝衛橋」が掛けられています。この二つの橋、地図で見るとすぐ近くなのですが、実際には標高差が結構あります。



「渓谷橋」を渡ると、切通しに半分埋まる様な形で建てられた水子地蔵の御堂が現れます。馬頭観音も祀られているので、道祖神を兼ねているのでしょう。



彼岸花が畔道やお墓に咲き乱れています。ちょうど彼岸なので、お墓詣りをしている人の姿を多く見かけます。お墓が田圃の中にポツンと建てられていたりします。農村ではお墓は生活の中に自然に溶け込んでいます。



旧な坂道を下って行くと「黒川沼」が現れます。水面は浮草に覆われていますが、水際にモミジが沢山植えられてういるので、紅葉のシーズンはきっと綺麗でしょう。

ここから大福山に登って行きますが、若い自転車乗りさんと一緒になります。BMC乗りさんです。どちらからともなく「ご一緒しましょう」と話しかけ、一緒にヒルクライム。タイムを計っている訳では無いので、談笑しながら、途中坂のきつい所では、二人でハアハア言いながら登ります。クリ地雷を踏まない様に注意して登ります。

大福山への道は途中崩れて通行止めの標識が出ていますが、先日MTBで来た時には、崩落は道の端だけだったのっで余裕で通り抜ける事ができました。



しかし、本日は補修工事が始まっていて、何と道がありません。そこで来た道を下ります。小枝やイガグリが転がっているので、あまりスピードは出しません。

■ 人生初落車 ■

話をしながら中腹まで下りて来た所、コンクリート舗装のギャップを越えたら、いきなり前輪がロックしました。何かにハマった感じ・・・。

それからは、前のめりに後輪が持ち上がり、慌てて左のビンディングだけはどうにか外しましたが、後は自転車が勝手に何処かに飛んで行きました。

目の前には道路脇のコンクリートの側溝が迫って来ます。こんな所に頭から突っ込んだら大けがをします。自由になった左足で地面を少し蹴って、側溝の向こう側の草地に肩から転がります。ちょっと顔面スライディング気味。

ロードバイクに乗り始めてから7年目になりますが、初落車です。(立ちごけは得意ですが・・・)イヤー、ビックリしました。

後ろから走っていた同行者もさぞビックリした事でしょう。巻き込まなくて本当に良かった。「大丈夫ですか、自転車が一回転していましたよ!!」と状況を説明してくれました。
「コンクリート舗装の縦の継ぎ目に引っ掛かったんですね」と簡単に状況見分してくれました。

幸い、右手の親指を少し擦りむいただけで、他に怪我は見当たりません。自転車も壊れてはいない様です。左側に倒れ込んだので、ディレーラーも無事。シフターに少しキズが出来た程度で済んでいます。ホイールが前後輪とも振れていないのはラッキーでした。特に溝にタイヤを取られた前輪が無事なのは奇跡に近い。

「クロモリバイクで良かった!」と心から思う瞬間です。カーボンの場合、見た目が大丈夫でも、こんな派手なコケ方をしたら、この後、乗っていた不安になります。クロモリなら、例えフレームが少し歪んでも、ショップで直してもらえます。

気は動転していますが、とりあえずゆっくり走って自転車の様子を見ます。ギアチェンジも問題無い様なので、とりあえず養老渓谷の駅まで戻ります。ここでBMC乗りさんと別れて、自転車の細部をチェックします。(BMC乗りさん、驚かせてしまって申し訳ありませんでした)

■ 気を取り直して浦安に帰る ■

自転車は問題無さそうなので、気を取り直して浦安に帰る事にします。本日は最初から朝練のつもりだったので、輪行バックは持って来ていません。自走で帰れて幸いです。

落ち着いたら、ようやく恐怖心が湧きあがってきます。養老清澄ラインの下り坂を慎重に下ります。里見を過ぎた辺りでようやくペースに乗ります。後は浦安までスピードトレーニング再開です。帰りはやや向かい風。

■ 一難去って又一難 ■

本日は厄日かも知れません。

幕張を過ぎて、習志野市の市営墓地の横を走行中、いきなり家族4人が乗ったマーチが左側に寄って進路を塞いで減速してきました。私の後ろからは、もう一人自転車乗りさんが追走してきていましたので、急減速で後ろから突っ込まれる事を覚悟してフルブレーキ!!

マーチの家族はお彼岸の墓参りの為に路肩に寄ったのでしょうが、私を追い抜いて左に寄せていますから、前方も後方も完全に注意を払ていません・・・・。

実は休日はこんな車が多い。先週も大多喜街道を車と並走していたら、生垣の中から突然軽トラックが顔を出して来ました。それが車である事を認識する前に、体が反応して道側に30cm程飛び出して除けましたが、今度は後ろから車が来ているので、直ぐに路肩の寄って事無きを得ました。こういう動作は、体が勝手にやってくれます。「危ない!!」と思うのは、危機が過ぎてからです。子供の頃から自転車ばかり乗って危ない目にも沢山逢っているので、こういう時は小脳反射で危機を避ける様です。

確かに狭い路肩を走行する自転車はドライバーの方にとって不愉快かと思います。渋滞の国道を走っている時にはワザワザ路肩を塞ぐ様に左側にせり出して進路を塞ぐ運転手も居ます。

トラックも結構幅寄せして来ますが、彼らは限度を心得てうるので、安心感が有ります。それに比べて、一般のドライバーの方の幅寄せは本当に怖い。さらに、後方を見ずに、ウィンカーも出さずに左の路肩に寄せるドライバーが本当に多い。道の反対側のコンビニに入る為に一旦路肩に寄るドライバーも多いのですが、対向車だけに注意が行っていて、すぐ後ろから自転車が走って来る事なんて眼中にありません。こんな状況で何回ヒヤリとしたか分かりません。

そんなこんなで、ようやく浦安に到着。湾岸道路の歩道を渡っていたら、今度は左折車がよそ見をして突っ込んで来ました。助手席の方を見ていて、歩道を渡って来る私には全然気づきません。幸い、スピードは出ていなかったので、衝突はしませんでしたが、ドライバーの方は私に気づいてビックリ!!

■ 自転車も車も交通ルールを守りましょう ■

狭い日本の道で路肩をチョロチョロ走るロードバイクは、ドライバーの方には本当に迷惑でしょう。まして、納期に負われるトラックの運転手さん達には、道を塞ぐ自転車は腹立たしい存在である事は容易に想像出来ます。

ですから、自転車乗の私達もなるべく道を開けて大型車を先行させる気遣いは必要です。道路の右側に出る時は、手で合図する事も自転車乗りの最低のマナーでしょう。

その上で、危険な幅寄せをして来る一般のドライバーの方は、本当に腹立たしい。こういう方はいつか本当に人身事故を起こす事でしょう。

■ 道路補修の予算不足で、路肩が荒れている ■

最近、自転車乗りの間では、「路肩が荒れている」事に対する不満が多く聞かれます。

国道などの幹線道路ですら、路肩の陥没やギャップ、轍が長い間放置されています。昔は直ぐに修理されていたので、道路予算の不足はこんな所にも影響を与えています。

昼間でも道路の段差を見逃して、ハンドルから一瞬手が離れる事があるので、最近では夜間走行はしない様にしています。

本日は落車よりも、サンデードライバーにひやりとさせられた一日でした。自転車は楽しい乗り物ですが、ドライバーさん達に迷惑を掛けない様、交通ルールを守って乗ろうと、心に誓う一日でした・・・。


本日は走行距離 150Km
メーター読みの平均速度は 27.0Km/h

帰宅後、太腿の内側が思い切り痙攣しています。涼しいとは言え、スポーツドリンクの量が足りなかったのかも知れません。

それと、夕方から右の肋骨が激痛。あれあれ、ヒビでも入ったかな?と思いましたが、シップを貼って一晩寝たら、痛みもだいぶ和らぎました。多分、打撲ですね。他に肩とお尻が打撲気味。この程度で済んだのはラッキーでした。