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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

セル・イン・メイで日本株は小休止?・・・9月にゆうちょ・かんぽで爆上げしたらサヨナラ?

2015-04-29 10:27:00 | 時事/金融危機
 

■ 今年はセル・イン・メイ となるのか? ■

4月円高、株安と予測しましたが、なんだか円高も中途半端に終わり、株価も2万円代をキープしていて大外れでしたね。選挙が終わっても官製相場は続いています。

5月は株が売られ易い月です。ヘッジファンドの決済を前に利確売りが集中するからです。日本でも2013年5月に株価の大幅調整が有りました。

アベノミクスの匂いを感知したヘッジファンドは2012年後半から日本株を買い始めました。金融緩和が確実視される中、円安によって日本株が上昇する事を予測したからです。そして彼らは為替相場も円安を予見して動きました。そして5月で利確しました。

■ 少し調整してから「ゆうちょ」と「かんぽ」の上場に合わせて再上昇 ■

現在の日本株高は、公的、準公的資金、そして外国人投資家によって演出された相場です。日経平均が2万円を超えても、個人投資家は積極的にはなれず、出来高は低迷しています。

統一地方選挙も終わったので、そろそろ株高演出も一休みして、次の上昇へのエネルギーを溜めるのかも知れません。次はズバリ、「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」の上場。ここに向けて相場の上昇を仕掛け、最高のタイミングで株式を売り出したいハズ。

■ アメリカの利上げのタイミング次第の日本株市場 ■

ちゅうちょ、かんぽが上場を果たすと、往年の投資家の皆さんの脳裏には「NTT株公開」の苦い経験が過るはずです。その頃、日本の経済が大幅に改善しているとは思えないので、「株価だけの高値」が悪目立ちし始めるかと思います。

ここで一気に売りに転じる個人投資家と海外勢に対して、公的、準公的資金が立ち向かうのかどうか・・・。

あまり当たらない人力株価予測。まあ、今回も外れるかな?


これはアフリカの国では無い、アメリカの光景だ・・・過剰な資本主義の末路

2015-04-29 04:33:00 | 時事/金融危機
 

■ ヒャッハー!!となったボルチモアの黒人達 ■

アメリカ南部、メリーランド州のボルチモアで暴動が発生しました。黒人が警官に逮捕された後、脊椎を損傷して死亡した事件の抗議デモが暴動に発展したものです。

ボルチモアは元々治安の悪い街だそうで、暴動は一時手の付けられない状況になり、暴徒はパトカーを破壊し、略奪をし、建物や車に放火し、警官隊と衝突しました。警官の中には重傷者も出ていて、非常事態宣言が発令され、州軍が鎮圧に出動する事態に発展しています。
















■ ネット系メディアは臨場感が高い ■


アメリカ大手ニュースの報道は、ヘリコプターからの空撮か、黒人記者が騒動を遠からレポートする内容が多いのですが、ネット系のニュースサイトは暴動の中に入って、黒人サイドからの視点の報道もしていて臨場感があります。





http://www.huffingtonpost.com/2015/04/28/baltimore-protests_n_7160006.html


「どこのイスラム国だよ?!」と思わせる光景ですが、これが現在のボルチモアの、そして近い未来のアメリカ各地の光景なのです。

■ 行き過ぎた資本主義は「自壊」する ■


リーマンショック以降、アメリカを始め世界の国々で貧富の差が拡大しています。中央銀行による金融緩和は、金融システムを延命させると同時に、資産を持つ者をますます豊かにしました。一方でバブル崩壊によって縮小した実態経済は容易には回復せず、貧しい者の所得は低下し、あるいは失業から抜け出せない人達が大勢います。

アメリカの雇用統計を見ていると雇用は回復していますが、平均所得は低下し、就職を諦めた人達が雇用統計からこぼれ落ちてゆきます。

こういった不満はマグマの様に次第にエネルギーを溜め、「警官による黒人の殺害」という事件が起きる度に暴動が発生し、そしてその規模は次第にエスカレートしています。

昨年8月にもミズリー州ファーガソンで大規模な黒人暴動が起きましたが、これらの暴動の映像が繰り返しTVニュースで流れる度に、貧困層の中に怒りのエネルギーが高まって行くのでしょう。

多分、「次なる金融危機」が発生したならば、アメリカ各地で似た様な暴動が発生し、もしデモ鎮圧で複数の死者が出る様な事態になれば、警官隊と暴徒との間の銃撃戦が起こるかも知れません。そうなれば、全米各地が内戦状態になり、米国債やドルの信用が一気に失われる事になるかも知れません。

なんだかNEVADAブログの煽り記事の様な書き方ではありますが、アメリカの警察は軍の中古の装甲車などで重武装化しており、逮捕状を取らなくても逮捕が可能になるNDDA法(国防権限法)の施行など、アメリカ国内では大規模な暴動を想定した準備が着々と進められています。

議会制民主主義や選挙といった民主主義の「形式」は本当の民主主義を実現する事はできませんが、古来、革命や暴動の発生においてのみ、国民は一時的に国家に勝利し、民主主義を実現しています。

マルクスが指摘した通り、資本主義の末路は貧富の差の拡大による「暴動」による国家崩壊ですが、フランス革命の時代から「中東の春」に至るまで、何度となく繰り返されています。

■ 2017年問題 ■

最近、欧米を中心に話題になっているのが「2017年問題」です。

1987年  ブラックマンデー
1997年  ITバブルの崩壊
2007年  サブプライムショック

見事に10年周期でバブル崩壊を繰り返すアメリカですが、次なる危機は「2017年」に起こるのでは無いか・・・そう囁かれ始めています。


私達は平和な時代に慣れ過ぎてしまい、国家と国民が対立する状況など想像も付きませんが、自由と民主主義の国アメリカでは、一部の国民が「ヒャッハー!!」となる事で、国民の本当の力を示す日が来るのかも知れません。