人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

打ち出の小槌と化した日本株・・・3月決算、参議院選の後はやりたい放題

2016-01-20 10:56:00 | 時事/金融危機
 

■ 底値13,000円 ■

このブログで株価予測をやると「逆指標」となる様なので、日本経済の為にあえて低い数字を出してみます。

13,000円というのは、アベノミクスが始まって上がり始めた株価が、バーナンキショックで足踏みした時の相場です。

安倍政権の発足と、日銀の緩和的金融政策を予測して海外のヘッジファンドや有名投資家達は日本株への投資を2012年後半から拡大します。そして2013年5月のバーナンキショックを前に一旦売り抜けています。

ここで日経平均は足踏みをしますが、この頃から公的資金を投入して株価の維持が始まったと思われます。

海外投資家たちは、日銀の異次元緩和を合図に再び日本株投資を拡大し、昨年は2万円の大台にまで達しました。この間、何度も株価の下落局面はありましたが、GPIFや日銀など公的資金やゆうちょ銀行などの半公的資金を動員して株価を支えました。

この様に外国人投資家達は、日経平均13000円を境に日本株投資を拡大していますから、彼らが利益を確定する為にはこれより高い水準で売り抜ける必要があります。当然、為替相場も円高に振れて為替差損の発生を防ぎます。

■ 3月末の決算までは暴落は無い? ■

年始以来の株価下落は「暴落」というレベルではありませんが、投資されている方達は毎日下がり続ける相場に戦々恐々としているでしょう。

ただ、日本株のセオリーからすれば3月期決算までは官民総出で株価を買い支えるので「暴落」する様な事は無いでしょう。

一方で売りを仕掛ける外国人投資家や、これに便乗する国内の個人投資家にしてみればこんなに美味しい相場は無い訳で、大きく売った後に、薄商いの状態でちょっと買い戻せば株価はスルスルと上昇をします。そして、頃合いを見計らって又売りを仕掛けます。

ここ数日は17000円を巡る攻防となっていますが、17000円を超えて売り崩せば、2時半頃から猛烈な買いが入って株価は戻します。ここで明日の売り玉を仕込んで、また朝から売り浴びせる・・・。

■ 4月か5月で大きく下げた後、7月までは回復基調にに ■

”Sell in May "という格言?は既に十分有名ですが、決算を終えた4月、5月は日本株は売られやすい状態です。多分、今年も例外では無く、15000円台まで売り込まれる事でしょう。

日銀がどの時点で追加緩和を発表するかが微妙ですが、7月の参議院選挙を前に円安、株高を演出する為には5月頃が最適かと思われます。

日銀の追加緩和によって日本株は17000円~18000円の間までは値を戻すと思われます。この時期、外国人投資家も日本株を買い込むでしょうが、これはその先の売り玉を仕込む様な動きになるはずです。

ただ、この間も外国人投資家達は度々売りを混ぜて利益をちょこちょこと抜いてゆくはずです。

■ 夏以降は世界的な経済の変調によって日本株も暴落 ■

年始来の市場の混乱を見ると、FRBの利上げの悪影響が予想よりも早く出ている様にも思えますが、今はヘッジファンドなどが過剰なリスクを慌てて整理している時期なので、本格店な市場の変調は夏頃から現れるのでは無いかと妄想しています。

いわゆる「ブラックスワン」たるものた現れるとすればジャンク債市場の暴落か、中国か中東を巡る安全保障上の大きな緊張になるかと思われます。

ただ、こういう分かりやすい事件が無ければ、全ての市場から資金が蒸発してダラダラと相場を下げ続ける様な下がり方になるのでは無いかと私は考えています。

リーマンショック以降顕著だった資金のグランド・ローテーションの回転が止まっり、利益機会が喪失する(現在も既にその傾向が現れていますが)ので、次第に投資資金が市場から消えてゆきます。

金融緩和相場という「美味しい市場」が消えた事から、一部の投資家は「最後の晩餐」の準備に取り掛かっているはずです。「空売り」を仕掛けて市場を暴落させるのです。

中国はサーキットブレーカーやら、空売り規制やらでこれを妨害するでしょうから、一番ターゲットになりやすいのは日本市場です。なんせ、東日本大震災の直後ですら「平常運転」の異常な市場なのですから・・・。(投資家にとっては信頼出来る市場)


■ 日経平均13000円 ■


さてここで冒頭の13000円。

私は今の日経平均の適正株価はこんなものでは無いかと思っています。だからこれが底値。
ただし、これは株価がソフトランディングする場合の話で、「暴落」とも成れば10000円割れ、8000円割れなどというリーマンショック後の再現もあり得る訳で・・・。

今年の日本株は個人には手に負えない市場となる事は間違い無い!!


とまあ、言いたい放題「悪い予測」を垂れ流しましたが、そこは「逆指標」と呼ばれる人力予測ですから、日本株も大反発で景気回復の2016年になるかも知れませんね。