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PCR狂騒曲・・検査がコロナ禍を拡大する

2021-01-10 06:33:00 | 新型コロナウイルス
 
■ 別のウイルスや細菌でも陽性となるPCR ■

・Influenza A Virus (H1N1), 
・Influenza B Virus (Yamagata),
・Respiratory Syncytial Virus (type B),
・Respiratory Adenovirus (type 3, type 7),
・Parainfluenza Virus (type 2),
・Mycoplasma Pneumoniae,
・Chlamydia Pneumoniae


上記に新型コロナウイルスのPCR検査キットの説明書に書かれている、このキットで陽性になる可能性があるウイルスや細菌です。

インフルエンザ A型
インフルエンザ B型
RSウイルス B型 (普通の風邪のウイルス)
RSウイルス タイプ3 タイプ7 (普通の風邪のウイルス)
パラインフルエンザウイルス  (インフルエンザとは別の風邪様、インフルエンザ様症状)
マイコプラズマ (肺炎を起こす細菌)
肺炎クラミジア (肺炎を起こす細菌)


冬になれば、普通のコロナ以外の風邪も流行します。新型コロナによって抑制されてはいますがインフルエンザも増えます。この様な様々なウイルスや細菌によって新型コロナウイルスのPCR検査は陽性判定をしてしまう事が有ると、説明書に書かれています。


そして、説明書には、次の様に書かれています。

“ it should not be used as the only evidence for clinical
diagnosis and treatment“

“The detection results should not be directly used as the evidence for clinical diagnosis”


「これは、PCRキットの検査の結果、陽性であっても、これをもって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断してはいけないし、ましてや治療の根拠としてはいけない」


現在、様々な民間の医療機関で新型コロナウイルスのPCR検査を行っています。風邪の様な症状のある方や、仕事上PCR検査をせざるを得ない方が検査に行かれ、新型コロナウイルスが存在しないのに陽性という結果が出る場合が有ります。

1) 新型コロナウイルスを保有していない人がPCR検査で陽性になる(擬陽性)
2) 本人は2週間の自宅待機

3) 同居家族も濃厚接触者としてPCR検査を受ける
4) 同居家族がお勤めの場合はPCR陰性が確認されるまで出勤停止

5) PCR陽性者の職場の濃厚接触者がPCR検査を受ける
6) 職場の濃厚接触者はPCR検査で陰性が確認されるまで出勤停止

7) 濃厚接触者としてPCR検査を受けた人の中で確率的に擬陽性が発生
8) 擬陽性の本人と濃厚接触者が1)~6)のプロセスを繰り返す



この様に、PCR検査で擬陽性になると、本人のみならず周囲の人にも大きな影響を与えます。ですから良識的な医療機関ではPCR検査を行いません。ネットを見ていると、幾つかのクリニックなどで、上記の理由を丁寧に説明説明されて、「PCR検査を行っていません」と書いておられます。

一方、PCR検査は儲かるので、積極的にPCR検査を実施するクリニックなども多い。こうして、日々PCR陽性者が増産されて行きます。

■ 中国で1000万人にPCR検査を実施した結果 ■


ネイチャー誌に中国の大規模PCR検査の結果が掲載されている様です。

1) 1000万人にPCR検査を実施
2) 300人の無症状の陽性者を確認
3) 接触確認スマホアプリ(強制的にインストールされている様です)で濃厚接触者をチェック
4) 濃厚接触者にPCR陽性者が一人も居なかった


この検査の示唆する事は二つあります。

A) 無症状の陽性者からは感染しない
B) 1000万人PCR検査を行うと300人の擬陽性が見つかる

ネットでは「擬陽性からは感染しない」と受け取られていますが、私は確率的に存外B)の「1000万人検査すると300人の擬陽性が見つかる」というのが正解の様な気がします。


上記は間違いですね。PCR検査の特異度(感染していないのに陽性となる)は99%なので100人検査すれば1人の擬陽性が発生する可能性が有る。1000万人検査したら10万人の擬陽性が発生してしまうので、300人は中国が発表した通り症状の無い陽性者です。


という事は、A)が正しく、無症状の人は他人にほとんど感染させないというエビデンスがこの検査から得られます。このネイチャーの論文に関する記事は先週までは普通の検索出来たのですが、現在は検索で引っ掛かりません。ここら辺がグーグルの嫌らしい所です。先日も池田信夫氏がgoogleで「アゴラ」を検索しても検索されないと怒っていました。

無症状の感染者は体内でウイルスが増殖していないので、他人に感染さえる程ウイルスを排出していません。「無症状から感染しない」というのは当たり前の事で、コロナ以前は医学の常識でした。医学的には無症状のウイルス保有者は「感作」と分類され感染と区別されます。

「無症状からも感染する」というのはコロナ騒動の初期にドイツの研究者が発表した論文から広がりましたが、エビデンスが取られていないまま一人歩きしています。(マスコミが拡散しまくった)

一方、中国の論文はネイチャー誌に掲載されているので、ある程度信憑性があります。ただ、この論文を報道するメディアはほぼゼロです。知られたくない事実なのでしょう。

■ 真っ当な社会人はPCR検査をしてはイケナイ ■

もし仮にあなたが37℃の発熱があったとします。あなたが取り得る最良の対策は何か。

1) 近くのクリニックに行きPCR検査を受ける
2) テレワークで仕事をする

正解は2でしょう。仮に新型コロナに感染していたとしても、8割の人は軽症か無症状です。あなたが健康であれば風邪様症状は次第に収まります。その間、家族などに感染させない様に気を付け、外出も控えます。これで新型コロナ感染は「無かった事」に出来ます。

実は日本政府は6月頃まではPCR検査のハードルを高くして、「コロナの流行を無かった事にしていた」のです。それでも何ら問題は無かった。2020年の日本の超過死亡率は例年よりも低かった。これ、いつもの年よりも死者が少なかったという事です。

仮にあなたが近くのクリニックに行ってPCR検査を受けた場合、二つのリスクを背負います。

A)クリニックで体力の落ちた高齢者などに感染させる
B)クリニックで新型コロナウイルスに感染する

これはインフルエンザに対して良識的な医師達が警告している内容と同様です。インフルエンザに罹った場合、病院で検査をして診断書を書いてもらい、抗インフルエンザ薬を処方されますが、これは解熱を1日早める効果しかありません。

一方、インフルエンザは感染力が強いので、流行期の病院の待合室はインフルエンザ感染の場となっています。他人に感染させる可能性もあれば、仮に単なる風邪だった場合はインフルエンザに感染する危険性も有る。


■ 「病院 → 高齢者」という感染経路 ■

高齢者は頻繁に病院に行きます。持病をお持ちの方は定期的に病院に通われている方も居ます。この様な方が病院で新型コロナウイルスに感染して、同年代の家族や友人に感染を広げています。

又、高齢者施設に入所されている方も、持病をお持ちの方や、急性疾患に掛かられた方、怪我をされた方は病院に行かれます。当然、高齢者施設の職員も付き添います。病院で新型コロナウイルスに触れる可能性が高い。

高齢者施設は新型コロナウイルスの侵入対策として、病院に行かれた高齢者を2週間程、隔離していますが、職員を2週間自宅待機とする事は出来ません。こうして、新型コロナウイルスに一番脆弱とされる高齢者施設にウイルスは易々と侵入して、集団感染を引き起こしています。

いくら緊急事態宣言を発出して健康な人達の外出を制限しても、「高齢者 → 病院 → 高齢者」という感染の鎖を切らない限り、高齢者施設や病院を中心に感染は拡大し続け、重症患者や死者を生み出し続けます。

それでは高齢者は病院に行かなければ良いのか・・・持病が悪化したり、急性疾患で亡くなる事もあるので・・・無理でしょう。


■ コロナ慣れした国民 ■

緊急事態宣言が発出された初めての土曜に、私は仕事で都内に外出しましたが、電車も街も、いつもと変わらぬ人出でした。

仕事を終えて、映画館を覗くと、流石にガラガラだったので、『鬼滅の刃』の劇場版を観てしまいました。小さな女の子が、エンディング曲をスクリーンと合唱していて、微笑ましかった。

まあ、国民もコロナ慣れしてしまって、緊急事態宣言と言えども昨年の様な無人の街になる事は有りません。政府の昼間の外出は特に規制していません。

街に人が居ようが居まいが、高齢者の感染は病院と高齢者施設を中心に広がっており、これを止める手立ては有りません。

社会は開かれていて、無菌室には出来ません。ウイルスの感染を防ぐなんて「幻想」以外の何物でも無いのです。