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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

フランスはシリアで本当にISを空爆していた?・・・陰謀論的妄想

2015-11-16 07:41:00 | 時事/金融危機
 



<注> テロで多くの方がお亡くなりになった後に不謹慎な記事となる事をお許し下さい。


■ フランスは何故テロの標的になったのか ■

パリのテロで多くの犠牲者の出たフランス。ISが犯行声明を出している様ですが、実行犯で身元の判明している男はベルギー在住のフランス人(アラブ系)だった様です。

フランスは先般もイスラム教を侮蔑した表現があるとして、新聞社が襲撃されていますが、今回の事件は無差別テロで、どうも新聞社襲撃事件とは目的が異なる気がします。

テロの原因として、フランスが9月から実施しているシリアでISへの空爆に参加し始めた事が挙げられています。もし今回の事件の実行犯がISであるならば、空爆への報復攻撃との見方が世間的には「受け」が良いでしょう。

■ フランスがシリアで空爆しているのはIS,それとも他の勢力? ■

ISの後ろ盾はアメリカやトルコ、カタールなどの国というのは周知の事実かと思います。(少なくとも陰謀論者の間では)

アメリカはイラクやシリアでISを空爆すると言いながらも効果的な攻撃を加えておらず、むしろイラク正規軍に偽の情報を流してISに挟み撃ちにさせたり、武器や食糧をISの勢力圏に投下してISを援護しています。

現在、中東でISと戦闘しているのはイラクの政府軍、イラン軍、ヨルダンのシーア派過激派組織ヒズボラ、イラク北部のクルド人軍事組織、そして先般からシリア国内で空爆を始めたロシアです。

イギリスとフランスもシリア国内で空爆を行っていますが、イギリスはイギリス国内でテロを計画していると思われるISのイギリス人兵士をピンポイントで殺害した程度。フランスがどの規模で空爆を行っているかは不明です。

ところで、ISがアメリカなどの傀儡軍事組織とするならば、フランスはISを本当に空爆するでしょうか・・・。ISを空爆すると見せかけて、シリア軍の施設などを「誤爆」していないのでしょうか?

■ 「フラグ作戦」の可能性 ■

カダフィー政権崩壊の際にフランスは多国籍軍として先陣を切って、ヘリコプター空母をリビアに派遣していました。中東の石油利権獲得にフランスは積極的です。

この流れでいけばシリアの空爆も、アメリカなどと協力してアサド政権を倒し、石油利権を獲得する為の政策と受け取れます。そうなると、アサド政権を追い詰めているISをフランスが攻撃する理由が見当たりません。

今回のテロが「フラグ作戦」的なフランスの自作自演だとするならば、その目的は「IS憎し」「この以上の難民を生むな」という世論を盛り上げて、フランがシリアでの大題的な「IS掃討作戦」を展開する口実として利用するのでしょう。

■ ISに手を出すと恐い・・・ ■

ロシアはシリア国内でISに効果的な損害を与えていますが、その報復としてエジプト発のロシアの旅客機が爆破墜落させられています。面白い事に、真っ先に「ISによる報復攻撃だ!!」と非難しそうなロシアは慎重姿勢で、「ISによるテロの可能性が高い」と発言したのはイギリスの国防相でした。

陰謀論的には、イギリス(アメリカ)が、ISに手を出したら報復として、もっと多くのロシア人を犠牲にするぞ・・・と脅しを掛けている構図となります。

仮にその文脈で捉えるならば、「ISの報復」を受けたフランスは、シリアで本当にISを空爆している可能性が出て来ます。「アメリカを始めとした国々が支援したISを攻撃した制裁」としてのテロ・・・。

■ 大陸ヨーロッパとアメリカの今後の関係 ■

中国のAIIB設立の頃から、ヨーロッパとアメリカで少しずつ足並みが乱れている様に感じられます。

前回のリーマンショックの際にはドルや米国債の信用を繋ぎ留めたのは「ユーロ危機」でした。ゴールドマンサックスなどがギリシャに仕掛けた爆弾によって、「ユーロよりもドルがマシ」という消去法によってドル高(円高)が発生しました。

どうも、今回の利上げに際しては同じ様な事が起こる可能性が有ります。利上げに失敗した場合、ドイツ銀行の爆弾が爆発しそうな予感がします。

ドイツ銀行(ドイチェバンク)はギリシャ国際絡みにデリバティブを大量に保有しており、格付けも下げられまくっています。ここを攻撃されるとリーマンならぬドイチェバンク・ショックがヨーロッパ発で発生する可能性も有ります。(これ、一種の自爆みたいな仕掛けですが)

これはユーロ危機という形で、ドルを支援しますが、この時、ユーロを支援するのが中国では無いか・・・。ヨーロッパが中露に接近するという事は、中東でもイランやシリアに寛大に変化するのでは無いか・・・。


妄想のネタは尽きませんが・・・昨今の世界情勢は先読みが難しい・・・・。

三文オペラと三文ゴシップ・・・メディアと世界

2015-11-14 03:06:00 | 音楽


■ 三文オペラ ■

ロイターのプーチンの娘の記事を読んでいて『三文ゴシップ』なる椎名林檎のアルバムタイトルがふと頭をよぎり、さらに『三文オペラ』へと連想ゲーム。

久しぶりに聴きたくなってネットで動画を検索していたら、日本語訳が付いていました。『マック・ザ・ナイフ』って『ドスのマック』って訳されているのですね。ちょっと意外でしたが、歌詞の内容を見て納得。・・・・こんな歌詞だったんだ。

■ ハル・ウィナーとクルト・ワイル ■

私が学生時代を過ごした80年代は、今思えば刺激的でした。「価値観の並列化」というか「面白ければ何でもアリ」といった「価値観の崩壊と再構築」が世界的に流行した時代とも言えます。

60年代、70年代という「暑い反骨の時代」はロック・ミュージックという一大ムーブメントを作り出しましたが、「ロックは死んだ」なんて言葉と共にロック本来が持っていた「反骨的」な精神は後退し、一方でMTVを始めとしてロックが商業化して本来の魅力を失って行く時代でもありました。

そんな80年代のミュージック・シーンですが、グスタフ・マラーの再評価が起きたり、NYアンダーグランドではグツグツの実験音楽のセッションが繰り広げられていたりと面白い事が沢山起きていました。

そんな「何でもアリ」の時代の空気を最も体現していたのがハル・ウィナーという音楽プロデュサーだったと思います。

大学に入学して「背伸び」していた当時の私は(今もですが)、生協主催のLPレコードの中古市でレコード・プレーヤーも持っていないのに、ハル・ウィナーのLPを買いました。(同時に買ったのはレオ・フェレとジョルジュ・ブラッソンだったか・・・勿論ジャケ買い)



今を思えば、このLPが私とアンダーグランドミュージックとの最初の接点だったのですが、LPプレーヤーを持っていかった当時の私は、ジャケットを眺めて「どんな音楽が入っているんだろう」と想像を巡らす日々でした。

その後、ジム・ジャームッシュの映画にどっぷりハマって、そこからMYアンダーグランドシーンのミュージシャンを知るうちに、くだんのLPのアーティスト達がアンダーブランドシーンのミュージシャンだと知りました。

後にCDで買い直した『クルト・ワイルの世界~星空に迷い込んだ男』を聴いて私はショックを受けました。だって、ギンギンのアヴァンギャルドロックだろと想像していたCDからは、何とスタンダード・ソングが流れて来たからです。



実はこのアルバム、アメリカの音楽プロデューサーのハル・ウィナーがアンダーグランドシーンのミュージシャンを起用してクルト・ワイルの音楽を演奏させた企画物だったのです・・・。

上の『スラバヤ・ジョニー』はスラップ・ハッピーダグマー・クラウゼ。ドイツ人の彼女が英語で歌っているのがミソ・・・。



こちらはカーラ・ブレイ。アルバム・ジャケットで拝見するおみ足にホレていました・・・・。



これはミック・ジャガーの恋人だったマリアンヌ・フェースフル

[[youtube:6wNun-xfwcA]]

出ました、ジョン・ゾーン。当時も今もビックリしちゃうトラックです。

このアルバムのはハイライトはル・リード『セプテンバー・ソング』でしょう。



■ 80年代のクルト・ワイルの再評価 ■

クルト・ワイルはドイツの作曲家( 1900年3月2日 - 1950年4月3日)。ブレヒトとの作品『三文オペラ』で一躍有名になりますが、ユダヤ人であった事から活動の場を奪われ、アメリカに渡ります。渡米後の彼はミュージカルの作曲家になり数々の作品を残します。

ミュージカルが、オペラ、オペレッタから大衆化した事を考えれば自然な成り行きですが、アメリカのミュージカルの発展に貢献した彼の功績はあまり評価されていませんでした。

「何でもアリ」の80年代の空気に、マーラやクルトワイルといった作曲家達はフィットしたのか、或いは時代が一巡して彼らがフューチャーされる時が到来したのかは良くわかりませんが、ハル・ウィナーに限らず、クラシック界からもクルト・ワイルを再評価する動きが現れます。

■ テレサ・ストラータのクルト・ワイル名曲集 ■



クラシック界でクルト・ワイルの再評価の切っ掛けを作ったのはテレサ・ストラータスでしょう。NYメトロポリタンオペラの美人歌姫はドイツの作曲家の作品を取り上げる事が多かった様ですが、彼女はクルト・ワイルも積極的に録音しています。

そのアルバムジャケットがあまりクラシックっぽく無かったからか、彼女のワイルの名曲集は当時世界的に大ヒットしたと記憶しています。



今、25年振り位に聞き直すと・・・・懐かしい・・・。
クルト・ワイルの楽曲って、キャッチーでメランコリックですよね。



と、ここまで散々書いていながら・・・『三文オペラ』も『七つの大罪』も見たことが無い・・・。


本日はいい加減な音楽記事でした。オペラ・ファンから怒られちゃいますね。


あれあれ、記事のタイトルにあった「メディアと世界」は、どこに行ったの・・・。

http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/analysis-putin-daughters-idJPKCN0T20LA20151113

ロイターの上の記事から察して下さい・・・。


この記事の中でプーチン大統領の娘さんが世界大会で5位に入賞したという「アクロバット・ロックンロール・ダンス」なるもの動画を見てみました。ロックに乗って踊る「コサック・ダンス」みたいで面白い。

[[youtube:wA7sQ-r231M]]



ドイツのクルト・ワイルがアメリカでミュージカルの発展に貢献し、アメリカのロックミュージックがロシアで受け入れられる・・・・。ギクシャクした国際関係とは別の次元で、文化を生みを超え、国境を越え、国家の対立を超えて浸透して行きます。素晴らしい事ですね。

ひそかに解禁される混合診療・・・命はお金で買う時代

2015-11-09 10:11:00 | 時事/金融危機
 

■ アメリカがTPPのISD条項で圧力を掛けなくても混合診療を解禁した日本 ■


「TPPが発効したら、アメリカの製薬会社や保険会社がISD条項を発動して、日本の国民皆保険制度が崩壊する」こんな意見が散見されます。

しかし、アメリカの企業が圧力を掛けずとも、日本は2016年4月から混合診療を自ら部分的に解禁します。

現在、日本の薬価は医療保険制度で決められていますが、自由診療で使われる薬価はこの範疇ではありません。同様に診療費も自由診療は自由に決める事が出来ます。従来は保険診療と自由診療は厳密に区分されていましたが、この枠組みが取り払われます。

2016年4月から規制改革会議の提案する「患者申出療養」という名称の混合診療を解禁されます。名目上は難病の患者の救済ですが、なし崩し的に混合診療が拡大するはずです。

■ 既に国民皆保険制度は維持不可能 ■

少子高齢化の進行によって、日本では医療保険の負担者は減り続けます。年金同様に現在のままでは国民皆保険制度は崩壊します。これを防ぐ唯一の方法は、「無駄な医療の廃止」ですが、「国民を見殺しにするのか」という反発を招く事から、厚生労働省も表立って無駄な医療を削減出来ません。

しかし、混合診療が解禁になれば、厚生労働省は、新薬や高度な治療を保険医療の適用範囲に組み入れる比率を下げる事が可能になります。結果的に国民皆保険が適用されない新薬や治療が増えます。

■ 病院の経営的にも必要になる混合診療 ■

単純に「無駄な医療を廃止」した場合、病院経営は危機に陥ります。医療保険の財務状態が逼迫している昨今、診察の保険点数は減らされる一方です。病院経営は医師や看護師などの人件費の塊りですから、保険点数が減らされると経営が成り立ちません。

病院側も「人工透析」など少しでも儲かる治療に力を入れて経営を安定化させようとしていますが、厚生労働省は「儲かる」診療の点数を下げてしまうので、結局病院経営は苦境に立たされます。結果的に、無駄な検査などで少しでも利益を上げようとして医療費が拡大します。

根本的な問題は「診察費」が安す過ぎる事にあります。混合診療では自由診療分の診療費は自由に設定できますから、病院経営はいくらか楽になりはずです。

■ 医療現場の本音と建て前 ■

混合診療の導入は病院や医師の間でも賛否が分かれます。高度な治療や新薬が保険から外される事で、一般庶民が高度医療を受けにくくなると懸念されるからです。

ただ、現状の医療現場を見た場合、80歳を超える様な高齢者に抗がん剤治療を施したり、胃瘻(いろう)など虐待に近い「治療?」が継続されたりと、医療保険が無題に使われている事は事実です。

結局現在の病院の多くが「無駄な診療」によって経営を維持している事は見逃せません。

■ 二極化する医療 ■

混合診療がなし崩し的に広る結果、個人の負担する医療費は増大します。現在でも大学病院など「ブランド医療」に固執する日本人ですから、医療費の実質負担が増えれば技術のあるブランド病院に掛りたいという患者も増えると思われます。

一方で、技術の低い小さな病院や、地方の公立病院などは、「安い保険診療」を希望する患者しか来ない様になり、経営がますます逼迫します。将来的には人件費を減らすしか存続出来なくなり、「外国人看護師の受け入れ」要望が医療現場から出て来ると思われます。これは建設業で外国人労働者の受け入れの要望が高まっている事と同じです。

結局、高額所得者は高額な民間の医療保険に加入してブランド病院で高度な医療を受け、一般庶民は健康保健でカバーされる「そこそこの医療」で満足せざるを得なくなります。

ただ、それでも、国民皆保険が府整備であったアメリカよりは恵まれています。(オバマケアーは結局、民間保険会社を利する内容にすり替わってしまいました)

■ アメリカの保険会社が腕まくりして日本に進出して来る ■

保険適用外の薬や治療が増えた場合、民間の医療保険でそれをカバーする事になります。

アメリカの製薬会社や保険会社はISD条項を行使せずとも、棚からボタモチ状態で、日本の医療保険制度に都合良く参入できるはずです。当然、裏では圧力を掛けて、新薬や新しい治療が保険適用になる事を阻止するでしょう。

■ 「生きる」という意味を問われる日本人 ■

国民全てが高度な医療を安価に享受できる時代は終わりつつあります。財政状況を考慮すれば当然の選択と言えます。

アメリカの医療費が高い事は周知の事実ですが、日本もこれから癌の最新治療などは安くは無い時代になるかと思います。

ただ、世界的には延命治療は「虐待」と解釈され始めており、無駄な治療を行わずに余命のライフクオリティーを充実させる方向に医療は変化しています。混合診療の導入を機会に、日本人も「生きる意味」を問い直す時期が来ているのかも知れません。

■ 健康ポイント還元制度が有っても良いのでは? ■

私などは病院がキライですから、健康保健は払えども一年に一度も病院に行かない年も結構あります。自転車で転んで怪我をした時も、肋骨のひびや、指先の末端骨が折れたか・・・なんて怪我は病院に行かずに放置します。病院に行っても痛み止めを処方されて終わりですから。

こんなに医療費を節約している私ですから、自動車保険の割引制度みたいな「健康優良割引ポイント」が有れば良いのにと心底思います。

不摂生な生活をして病気になる人の医療費を、スポーツジムなどにお金を掛けて健康を維持している人達が負担するのは、ちょっとナンセンスな感じもします。

例えば、欧米の様にスポーツジムの料金の一部が健康保険で支払われる様になれば、この不公平感は緩和されるのでしょう。

・・・・出来れば・・・・スポーツ自転車も保険適用にして欲しい・・・・・。


養老渓谷で美味しい蕎麦を食べる・・・知る人ぞ知る?!

2015-11-08 11:16:00 | 自転車/マラソン
 




■ 安全の為には「派手派手ウェアーを着るべし!!」 ■

先週、先々週とちょっとハードに走ったので、今週は体を休める為に、のんびりサイクリング。家内と一緒に朝食を食べて(6時にたたき起こして無理やり食べさせました・・)、7時45分に浦安を出発。

だいぶ日も短くなったので、この時間からだと鴨川はちょっと無理かな。養老渓谷辺りの山を少し走って帰る予定にします。

実は本日はニューウェアーでの試走。11月、3月、4月はサイクルウェアーの選択に困るシーズンです。気温が15℃から10度程度なのですが、走っていると暑い、止まっていると肌寒い。日中は暑い、朝夕は寒い。私は夏用のウェアーと、厳冬期に0℃対応のウェアーしか持っていないので、このシーズンが一番困ります。

とても中途半端な気温なので、多くの自転車乗りはウィンドブレーカーを着たり脱いだりして体温調節をします。しかし、自転車用のウィンドブレイカーはコストパフォーマンスが悪い・・・。毎年、ジョギング用で代用しているのですが、背中にポケットが無いのは不便です。

そこで、自転車用のウィンドブレーカーを買おうと意思を固めて、購入したのは・・・。





スエーデンのクラフト社の冬用ウェアー。前面がウィンドブレーク素材、背面がジャージ汗素材。さらに内側はハニカム状の発汗素材で、今のシーズンならインナーは不要?これこそ私が求めていた15℃対応ウェアーです。暑ければファスナーをガバーと空ければいい。

色は派手派手な蛍光イエローにしました。「目立ちたがり屋」だからでは無く(目立ちたりますが)、安全だから。日の出前、日没後にも走るこのシーズン、自動車に「見つけてもらう」という事は非常に重要です。特に「見てもらいたい」のは先行車。急なブレーキングや、ウィンカーも出さない左折で何度「死んだーーー!!」って思った事か・・・。

最近はメタボ対策でロードバイクに乗られる方が増えていますが、皆さん体形を気にされて地味なウェアーを選ばれる傾向にあるかと思います。しかし、私は声を大にして主張します。サイクルウェアーは派手で目だってこそ安全だと!!

さらには「反射テープ」が必須。・・・そう、こんなふうに・・・。



これはブルベ(200Km以上に長距離走)のイベントで着用が義務付けられている「安全ベスト」ですが、車道を自動車と並走する場合、この位目立たないと危険。特に、ロングライドの後半は頭がボーとして判断力が鈍るにで、「自分は大丈夫」という過信は禁物。

ただ、安全ベストは格好良くない・・・。そこで、私は冬用のウェアーは派手派手を選ぶ様にしています。

本日はのんびり・・・と思ったのですが、派手なウェアーを着ると「気分が高揚」します。結局、35km巡航を意識したトレーニングに。うぐいすラインを経由して養老渓谷までは27.4km(AV)で到着。

■ 気になっていた蕎麦屋に立ち寄る ■









出発時間が遅かったので養老渓谷の駅には立ち寄らずに、養老渓谷温泉街の先の坂道を旧道で越えます。トンネルを抜ける方が登りが少ないのですが、峠の上の集落がちょっといい感じなんですよね。

実は峠の上に一軒のお蕎麦屋さんが有ります。築150年の古民家を改造した「手打蕎麦 ゆい」というお店は、実は知る人ぞ知る名店らしい・・・・。以前、七里川温泉の露天風呂で一緒になった「蕎麦通」の方も絶賛されていました。

しかし、このお店、11:30~13:30までしか営業していません。そしていつもは込んでいます。ところが本日は空いている・・・。これは行くっきゃ無い!!

古民家の中は「シャレた」アレンジがされていて雰囲気はGOOD。そして肝心のお蕎麦は・・・美味しい。十割り蕎麦らしいのですが、しなやかでコシも有ります。香りも上品。「季節の天ぷらと蕎麦」のセットで1800円。房総の山奥にしては強気な価格ですが・・・この味ならば納得デス。

相席された年配のお二人が、自転車に乗られるそうで、思いがけず自転車談義で盛り上がってしまいました。

■ 鴨川に一歩だけ足を踏み入れた ■



蕎麦の香りが鼻腔に残っている様な幸福感でペダルを漕ぐ足も軽やか。軽やかついでに、老川十字路先から麻綿原高原にヒルクライム。ダンシングでグイグイ登ります。勢い余って安房湊方面に下りそうになりますが、鴨川市に一歩だけ足跡を残して、会所に下ります。



秋の草花が控え目に道端を彩ります。リンドウと野菊こコラボレーションに足を止めます。

■ 雨が降って来た・・ ■



オマケに大福山をヒルクライムして、何となく「センチュリーライド(160Km、8時間)にまとまりそうだったので、とりあえず曽我駅まで行こうと先を急ぎますが・・・なんだか進行方向に暗雲が垂れ込めています。

上総牛久の手前から路面はウェット。所々に水溜りも有ります。雨の準備はして来なかったので、上総牛久で輪講する事に。

結局129km走って、自転車を畳みます。久し振りに乗る小湊鉄道は・・・のんびり でした。




本日は「のんびり房総の旅」でした・・・って、結局1699m登ってるじゃん・・。


祝!郵政3社のIPO成功・・・非観の先の楽観

2015-11-05 05:24:00 | 時事/金融危機
 

■ 日本株市場では今年最大のイベントの郵政3社のIPO ■

夏からの株式市場の下落にも関わらず、日経平均は19000円台を伺うまでに回復しています。7-9月のGDPもマイナスになると予測される中で株価がジリジリと上昇するのは異常とも言えますが、とにかく11月4日の郵政3社のIPOまで株価は絶対死守。外資も空気を読んで、派手な売りは控えていた事と思います。

さて、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命のIPOですが、初値は思いの他良い値が付きました。セオリー通り初日に売ってウホウホの方も多いでしょう。

とくに株数が少なかった「かんぽ生命」は、結構ピーキーな値動きをしています。

■ 日経平均の牽引役になるのか? ■

今回のIPOの主幹事は国内が野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー、国外がゴールドマン・サックス、JPモルガン、でした。中でも銀行窓口での積極的な販売を展開した三菱UFJが、株式に縁の薄い方々へ販売を広げた様です。

幸運にも当選された方は、本日の株式公開をワクワク、或いは不安を持って見守ったことでしょう。とりあえず、値上がりでほっとした事と思います。

郵政3社の株式は、今後日経平均の算定銘柄になると思われますので、今後しばらくは日本株の牽引役を担う事になるかと思います。

■ 株価は既に景気に指標としての機能を失っている ■

日本もアメリカも、株価が景気の実態と乖離して久しくなります。一応、経済指標に反応している様に見えますが、それは極短期の値動きで、ボラティリティを利用して利益を拡大しているだけの行為です。長いスパンでは、各中央銀行の緩和政策に左右されています。典型的な金融緩和相場となっています。

この様な状況の中、日銀は10月の追加緩和を見送りましたが、本来は日本株の下落がある所です。しかし、郵政3社の公開を控え、市場参加者は11月初旬まで相場維持を選択したと思われます。

■ 非観の先の楽観 ■

多分、私のブログは一番悲観的な部類に入るので、それに沿った筋書きを妄想してみます。

11月6日に発表される米雇用統計は思うほど振るわないと予測します。これは現実の数字をどうこうという専門的な話では無く、先日のFRBの「年内利上げ(したい)」発言に対するカウンターとして、「利上げ先延ばし」の期待を煽る統計が出て来ると思われるからです。(アメリカの雇用統計が操作されていると仮定して)

あまり「年内利上げ」を援護する様な統計が出ると、ポジションが一気に偏って利上げ後の混乱が大きくなる可能性があります。FRBが「シレッっと」利上げを実行する為には、利上げ予測が50%程度にコントロールされる必要が有るかと・・・。先般の日銀の追加緩和予測も直前は50%程度だったかと思います。

11月はこれで乗り切ったとして、年末はやはり不安が高まるでしょうから、クリスマス休暇前に過剰リスクは調整されるはずで、ダウは調整安が進み、日経平均もそれにつられて下落します。

ここで、外国人投資家がボーナスを稼ごうとすると、日経平均は17000円を割り込むかも知れません。郵政株フィーバーも終焉。

この先は、FRBの利上げと、それに対する市場の反応次第ですが、ここで「黒田バズーガー3rd」が炸裂してくれると市場関係者にとっては願ったり叶ったり。さらにドラギのスペシャルマジックタイムが重なれば、ダウも日経平均も持ち直すかも知れません。裏で中国が熱烈援護をしていそうですし。


こんな所がFRBや日銀の描く勝利の方程式では無いかと・・・・。あれあれ、非観が一回りして楽観になってますね・・・。


尤も、バズーガーは空砲、帽子の中はカラッポなんて事も有るので注意は必要でしょう。



<追記>

「あれあれ、人力さん、郵政株公開後に日本株暴落って書いてなかった?」というツッコミが方々から聞こえて来ますが・・・どうも最近のイギリスと中国の関係を見ていると、リーマンショックの総仕上げはもう少し先かなと・・・・。

もう少し過熱感が無いと、世界的金融危機から世界の構造転換まで進まない気がしています。前にも書いた様に、FRBの利上げが成功したら2年以内に最後のバブルが弾けると思います。

日経平均はドル高円安の分だけレンジを切り上げるでしょう。ただ、ちょこちょこと外国人投資家が売りをし掛けて公的、準公的資金を巻き上げる展開となるはず。ゆうちょマネーも流入してくるだけにオイシイ。