人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

手のひらを返して手首の運動ーー

2018-03-11 11:47:00 | 時事/金融危機
 

早朝の公園に響くラジオの音


「腕を上げて手首の運動ーーー」

「ウラ、オモテ、ウラ、オモテ、」






朝日新聞の捏造疑惑を声高に主張されていたいつもの面々、
財務省が改竄を認めた瞬間に・・・

「これでZ解体だ」
「消費税増税が凍結されてむしろ良かった」

・・・空いた口が塞がりません。


皆さん、柔軟な手首をしていらっらしゃる。


彼らよりは「無自覚な国家社会主義者」の三橋貴明氏の方が何倍も信頼できます。奥様が若いというのも実に羨ましい・・・。


「陰謀論者のお前が言うか!!」とツッコミが入りそうですね。

あなたは「アナログハック」されているかもしれない・・・『BEATLESS』今期一番エキサイティングな作品

2018-03-10 06:04:00 | アニメ
 


『BEATLESS』と「内閣サイバーセキュリティセンター」のポスター


■ 「内閣府サイバーセキュリティーセンター」とアニメ ■

都内の地下鉄のの構内などで上のポスターをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。「なんだ、アニメの宣伝広告か」と思われた方が多いでしょうが、このポスター、「内閣府サイバーセキュリティーセンター(NISC)」のポスターなんです。

今期アニメ『BEATLESS』が提唱する「アナログハック」という概念に「サイバーセキュリティーセンター」が共感して、このコラボレーションが実現した様で、「サイバーセキュリティー月間」のキックオフサミットに原作者の長谷敏司氏が講演者として登壇しています。

「内閣府サイバーセキュリティーセンター(NISC)」は次の様な目的で設置された機関です。

平成12年2月、インターネットの急速な利用拡大など我が国社会や国民生活のIT化が進展する中で、不正アクセス事案の発生やコンピュータウイルスの蔓延など情報セキュリティに関わる問題への危機感の高まりを受け、官民における情報セキュリティ対策の推進に係る企画及び立案並びに総合調整を行うため、内閣官房に「情報セキュリティ対策推進室」が設置されました。

■ 「アナログハック」って何? ■

今から100年未来の日本。HIEと呼ばれる人型ロボットが労働力として社会に浸透している時代。高校生の主人公は、美しいHIEのレイシアに出合い、オーナーとなります。彼女は自律型AIコントロールの最新鋭のHIEで、まさに人間の様に振舞いますが、感情は有りません。

それでも主人公は彼女の中に「人格」を見てしまう・・・。それをして友人は「お前はアナログハックされているんだ」と彼を非難します。

この「アナログハック」とは、「人間が物の外見に惑わされる(ハッキング)事」の原作者の造語です。

狭義にはAIやロボットが人型である事で相手が人であると錯覚する事ですが、広義には「属性や物語性が付加された物」に人が騙される事を指します。

例えばキャラクターが良い例です。ただのマグカップでも、キャラクターが描かれる事によって持主には特別な物になる・・・そんな広範は感覚を「アナログハック」と定義しています。

■ 作中で描かれる「日常的なアナログハック」 ■


例えばこの作品の2話目にこんなエピソードがあります。

ちょっと頭のザンネンな主人公の妹が、レイシアのプロフィールをモデル事務所に送ってしまい、レイシアはHIEモデルとしてデビューします。

彼女に最新の服を着せ、街を歩かせ、その映像をリアルタイムでネットに流す事で、人々は彼女の周りに群れを成し、スマホで自ら彼女の画像や映像を拡散させてゆきます。

私的には近年アニメで観たシーンの中で屈指の「ショッキング」なシーンです。人々がメディアに、そして有名人に「アナログハック」されているという現実を見事に表現しているからです。

レイシアにモデル事務所が「振舞い」のソフトをダウンロードして、彼女を即座にモデル
仕立てるという設定にはゾクゾクします。こういう細かなギミックが積み重なってSFの名作は生まれるのです。

■ AIが人間をアナログハックする? ■

物語は研究所から逃走した5体のレイシア型HIEを巡るサスペンスで進行します。彼女達は巨大なデータベースのバックアップを守る為に研究所から意図的に「環境流出」させられた様ですが、その身を護る為に、それぞれ最適と思われる人物と契約を交わします。これを研究者はAIの自己防衛行動と解釈します。

AI(HIE)達は様々な方法で契約者とコンタクトし、契約を交わしますが、基本的にはマスターの命令は絶対です。しかし、AIはどうやら命令を意図的に曲解したり、拡大解釈する事で、命令の呪縛を緩め、自己判断の範囲拡大しています。そして、彼らの持てる魅力を持ってオーナーをコントロールしようと試みる。

彼女達は世界を危機に陥れるかも知れない情報を持ち出していますから、オーナーが彼女達(AI)に利用されれば、社会的に大きな混乱を招く恐れもあります。

それを友人に指摘された主人公は「僕のチョロさで人類がヤバイ」と苦悩します・・・それでも彼はレイシアとの「縁」を彼は切れない。HIEを「物として簡単に捨てて良いものでは無い」と感じているのです。(ハイ、私もレイシアちゃんにアナログハックされたチョロい人類の一人です)



■ 「内閣府サイバーセキュリティーセンター」が警告するアナログハック ■

実は「内閣府サイバーセキュリティーセンター」がこの作品とコラボレートする理由として、最近のコンピューター犯罪の手口が巧妙化している事を挙げています。「意図的に人の警戒心を解かせ、そこに付け入る」手口が出て来ているのです。

例えば、男性ならばエロい広告に反応しそうになる自分を必死に抑えた経験をお持ちでしょう。「エロサイトは危険」という知識が、マウスクリックを自制させるのですが、仮に可愛い犬や猫の映像が貼られていたらどうでしょう。無防備にクリックしてしまう方も多いかと思います。私的解釈に過ぎませんが、これが「アナログハック」の手口。

■ 社会はアナログハックで出来上がっている ■

実は現実の社会はアナログハックによって形成されていると言っても過言ではありません。テレビCMなどが分かり易い例ですが、美人のタレントが缶ビールを持って微笑めば、思わずその商品を買いたくなります。

政治も同様で、オバマ前大統領の様に誠実そうな人物が、素晴らしいスピーチをすれば人々は無防備に彼を信頼してしまいます。同様にトランプの様なキャラに弱い人達も居る。

■ アニメは消化不良ですが、原作を読んでみたい ■

アニメの監督は『コンクリート・レボルティオ』の水島精二ですが、制作が『アホガール』や『アクションヒロイン・チアフルーツ』のディオメディアだけに、「萌え」の要素が邪魔をして原作にあるであろう「キリキリした世界観」が全く表現出来ていません。この作品こそ、押井守のスタジオI.Gにピッタリな素材だと思うのですが。

原作は月刊『NewType』誌で連載され、2013年の日本SF大賞にノミネートされています。原作者の長谷敏司(はせがわ さとし)氏は、2015年に『My Humanity』でSF大賞受賞を受賞し、現在は選考委員を務めています。

テーマと内容が今期で一番「知的でエキサイティング」でありながら、アニメの質でかなり損をしている作品です。これは映像だけ素晴らしく、見掛け倒しな『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の真逆。(ヴァイオレットちゃんにアナログハックされてはいますが・・・)



原作小説を買います!!


<追記>

この作品、AIが社会に浸透し、自動運転が普及した「ちょっと先に未来」を上手に表現しています。ブレードランナーと見比べると、「日本のSF」が「お茶の間SF」である事が良く分かります。ただ、内容的にはブレードランナーよりも進んでいるのでは?

AIに政治を任せる試みの具体例も「AI議員」という形で作中で実験されています。多くの人の意見の代表としてAIと、それが持つ危険性についてもスリリングな会話が展開します。

この作品を「オタクアニメ」と見くびると、きっとAI化の時代に職を失います。


民主主義の体裁・・・反則を目の当たりにして笑う国民

2018-03-09 06:12:00 | 時事/金融危機
 

■ 議会制民主主義 ■

「民主主義は素晴らしい」と刷り込まれている私達ですが、そのシステムを「選挙によって民衆の代表を選ぶ」程度にしか理解していない人は結構多い。

「選挙によって民衆の代表を選ぶ」事は「議会制民主主義」と呼ばれますが、では選ばれた議員は何をするのでしょうか?国会は国権の最高機関ですが、基本的には法律を作る会議(立法府)です。「法治国家」においては全ての事柄が「法律」に則って進行し判断されます。

さらに国会は国家予算を承認する機関でもあります。議員は納税者の代表として、税金が正しく使われているのかチェックするのです。

■ 王権に対抗する為の民主主義 ■

ヨーロッパでは近代はでは専制君主(国王)と貴族が国家を支配していました。国王やその臣下が「増税」を決めれば、国民はそれに従いました。増税の理由が王族の浪費であったとしても、国民は逆らう術を持ちませんでした。ただ、その対価が全く無かった訳では無く、一旦戦争が起きると貴族達は軍隊を率いて率先して戦闘の場に出て行きました。この場合の軍隊は「職業軍人」であり、一般市民ではありません。

近代になって商人や資本家(ブルジョア)が台頭して来ると、専制君主と利害が対立する様になります。専制君主は彼らから税金を巻き上げ様としますが、彼らとて快く従うばかりでは面白くありません。

その結果、「議会を設立して、法によって王権を縛る」=「議会制民主主義」が生み出されます。これを一般的には「市民革命」と呼びます。イギリスでは王権の制約がゆるやかに進行し、フランスではフランス革命という流血によって一気に王権が剥奪されます。

1) 議会は税金の使途を監視する
2) 議会によって定められた法律は国王の専制を縛る

初期の議会制民主主義において「一般庶民の権利」を守る意識など含まれておらず、納税者である商人や資本家の権利を守る事が重要視されます。当然、選挙権はある一定額の納税をしている者に限られていました。

■ 資本家が国民に監視される普通選挙 ■

初期の議会制民主主義は「国王から資本家への主権の移譲」と捉える事が出来ます。国家の主権者が専制君主から資本家に変わったのです。

議会は国民へも税金を課していましたし、近代戦争には国民が兵士として徴兵される様になります。この状況は「資本家が庶民を支配する」事に変わりありません。そこで、かつて資本家が国王の権利を縛る為に議会を利用した様に、庶民も議会を利用して資本家の権利を縛ろうとします。

庶民は「自分達にも選挙権をよこせ」と要求します。これが「普通選挙法」を求める運動です。始めは成人男子が選挙権を獲得し、さらに成人女性がこれに加わり現在の議会制民主主義が出来あがります。

■ 議会制民主主義の墜落 ■

選挙権が全ての成人に与えられる様になって民主主義は進化したのでしょうか?

例えばワイドショーばかり見ている家庭の主婦が民主主義の何たるかを理解しているとは思えません。「民主主義=選挙」と考えている多くの庶民にとっては、「国会運営=多数決」程度の認識しか無いはずです。

選挙権を獲得する為の先人達の闘いと苦労を知らない現在の国民にとって、選挙は「自分達に都合の良い政策を主張する人物」への人気投票の場となりました。

その結果、与党も野党も、「自分達を支持する有権者の利益になる政策」だけを主張する様になります。

■ 国会で森友問題を追及する事を「時間の無駄」と言う人々 ■

国会が森友問題の財務省の資料捏造疑惑で空転していますが、これをして「予算委員会は予算をい審議する場所で、時間の無駄遣いだ」と非難する人が多い。

しかし、自公で過半数を占める国家で、予算案が否決される可能性はゼロに等しく、そもそも現在の議席配分では国会は機能していません。

ですから、野党は議会の本分である「税金の使途」に質問時間を割いています。これを否定しては「議会制民主主義」を否定する事になります。

■ 「行政文書の改竄」は国家と国民の契約の根本を揺るがす ■

私は陰謀論者ですから、「行政文書の改竄」なんて「小さな欺瞞」に過ぎないと考えています。

しかし、国民の立場からは「行政文書の改竄」は「許されざる事」だと断言します。現在の民主主義が「まやかし」であったとしても、その根本的なルールが破られる事を「仕方ない」とか「たしいた事ない」と片付けてしまう事は、民主主義を否定する事になります。

仮に国会が与野党のプロレスという見世物だとしても、そこには最低限のルールが無ければ試合は成り立ちません。レフリーが反則を取らない試合が続けばファンは激怒するのが普通です。

1)森友学園の国有地売却の価格設定は明らかに不自然である
2)交渉の録音記録など、不自然な交渉の証拠が公開されている

この2点だけで、財務省の反則は明確な訳ですが、議会を支配する自民党は「反則は無かった」の一点張りで反則が存在しないかの様に振舞っています。これは民主主義を愚弄する行為で、国民を侮蔑しています。

この事に国民が怒りを覚えず、むしろ「予算委員会の時間を無駄にするな」と怒るのであれば、そんな国の国会など無い方がマシです。

■ 民主主義は資本家の道具ですが、あまりに露骨な違反は民主主義を壊す■

私は民主主義は資本家が国民を支配する為の道具(システム)だと考えていますが、一方で、それに代わるより良いシステムを思いつく事は出来ません。(「優れた独裁」以外には。)

仮に国民の皆さんが民主主義を大切に思うのであれば、民主主義のルールは大切にした方が良いと思います。あまり露骨に資本家が利益を拡大すると、国民は民主主義に見切りを付けて、暴動という形で自ら民主主義を破壊します。

実は日本では「投票率の低下」という形で、民主主義の崩壊は起きています。その結果が組織票固める自公の議会の占有であり、堂々と不正がまかり通る現在の国会なのです。これは「愚かな独裁」と呼べないか?

これを「オカシイ」と思わないのであれば・・・あなたは「オカシイ」。

北朝鮮は核兵器を放棄するのか?・・・陰謀論的妄想

2018-03-08 04:13:00 | 時事/金融危機
 

■ 南北首脳会談の裏で? ■

南北首脳会談が4月に開かれるという。朝鮮半島情勢はオリンピックを期に急速な進展を見せています。

この流れをある程度予測していたのが板垣英憲氏です。元毎日新聞の記者ですが、現在は「陰謀論者」として一部の方々には有名です。彼の記事は「妄想」と片付けられる事も多いのですが、「キッシンジャー博士が南北統一を働き掛けている」と彼は書いていまいした。

彼の情報源は「天皇陛下に近い筋」とか、いかにも妄想じみているので、多くの人が「マユツバ」と片付けてしまいがちですが、偽情報に本当の情報を混ぜて流出させる事も、陰謀を行う側の手口の一つと私は妄想しています。9割の事実に1割の嘘を混ぜるのが表のマスコミならば、9割の嘘に1割の真実を混ぜるのが陰謀側に加担する「陰謀論者」の手口だと・・・。

■ 朝鮮半島の非核化は実現するのか? ■

私は北朝鮮はアメリカの傀儡国家だと妄想していますし、北朝鮮の核武装はアジアの火薬庫である朝鮮半島で軍事的均衡を保つ為に不可欠だと考えています。北朝鮮が核放棄する時は、北朝鮮が地図から消える時だと妄想しています。



■ 北朝鮮の消滅はアジアの緊張を高める ■


北朝鮮が仮に地図から消えた場合、朝鮮半島で在韓米軍と中国の人民解放軍が国境で睨み合いをする訳で、アジアの軍事的緊張は今よりも高まります。

仮に在韓米軍が朝鮮半島から撤退したとしても、現在の北朝鮮の国境付近に迎撃用のTHAADミサイルを配備するなど、中国やロシアが嫌がる事態が発生するでしょう。

プーチンが先に次世代の核攻撃システムを発表した背景には、こういった事態への牽制の意味があったのかも知れません。

■ 統一朝鮮が中露側に付くというシナリオ ■

アジアの安定を考えると、統一朝鮮が中露側に付く方が現実的かも知れません。それならば朝鮮半島を非核化しても問題は少ない。

次なる金融危機でドルの信用が揺らいだ場合、アメリカは財政的に世界の警察の役割を維持する事は難しくなります。米軍のトランスフォーメーションのロードマップの通り、東アジアから撤退して、ハワイ・グアムラインに退く可能性が高い。

この状態で北朝鮮が存続すると、北朝鮮が韓国に侵攻するという事態も起こり兼ねず、無駄に血が流れます。それを防ぐ為には、南北統一を先行させ、在韓米軍が撤退し、統一朝鮮が徐々に中露側にすり寄っていくパターンが好ましい。

■ 日本は中露と対峙するが、北朝鮮の暴発の心配は無くなる ■

朝鮮半島が統一され、中露側に付いた場合、日本はアジアで中露朝と対峙する事になります。但し、日本海を挟んでいるので、国境を接している現在の南北朝鮮の様な「一発即発」的な危機は起こりにくくなります。

地政学的にはシーパワーとランドパワーがきれいに住み分ける事で、むしろ安定性が増すとも言えます。

この様な変化が実現するのに、どの位の時間が掛かるか?東西ドイツの統一などは一気に進行しましたから、意外に南北統一は速やかに実現するのかも知れません。

■ 又もやハシゴを外される安倍首相? ■

第一次安倍内閣は北朝鮮問題でアメリカに梯子を外されて退陣しました。安倍首相の頭を飛び越えて米朝会談が行われ、北朝鮮に強硬姿勢で挑む事で国民の支持を得ていた安倍政権の基盤が崩れたのです。

何だか、今回も似た様な空気が漂って来ました。既に森友問題で安倍政権の屋台骨が揺らいでおり、憲法改正は現実的には不可能な状況です。政権に不信感が高まる中で、高齢者の多くは憲法改正に反対票を投じるはずです。これでは国民投票で過半数を確保する事は難しい。

唯一、国民が憲法改正を支持するケースがあるならば、北朝鮮のミサイルが日本の領海内に落下するケースでしたが、南北融和が進めば「援護射撃」は期待できなくなります。

冒頭で取り上げた板垣氏のブログによれば、安倍首相は二階幹事長に退陣の意向を伝えているそうで・・・仮に安倍退陣、南北統一となれば、「オオカミ少年」と揶揄される板垣氏の面目躍如となるのでしょう。(「お前が言うか!!」とツッコまれそうですが)

いずれにしても、本日、国会に提出される財務省の資料如何によっては、安倍首相が又もやパージされる可能性も有ります。


■ 変わりゆくアジアの軍事バランスと日本のスタンス ■

安倍政権は、解釈改憲による集団的自衛権の容認や、ヘリコプター護衛艦の空母化の検討など、本来タブーとされてきた軍事的リミッターを外す事に成功しています。自衛隊の軍事的オプションは格段に拡大しました。

一方で、アジアの安定の為には、あまり好戦的な政権は好ましくありません。日本会議的なアナクロ主義は、現実的な緊張の前には影を潜め、実務的に中露朝と付き合える政権に代わって行くのでしょう。

石破氏あたりが適任で、岸田氏や河野氏がそれを支える様な政権がバランスが良いと思うのですが、国会中継では野田氏が派手な色のスーツで、首相の後ろでやけに目立っています・・・。


リニア新幹線の「談合」って?・・・民間工事の調整ではないのか?

2018-03-06 03:12:00 | 時事/金融危機
 

■ リニア工事は民間会社であるJR東海の発注 ■

ニュースを騒がせているリニア新幹線の「談合事件」ですが、工事発注者のJR東海は民間企業なので、「調整」に近いのでは無いかと思いながらニュースを見ていました。

東京新聞が報じた所によるとJR東海が入札前に「受注票原案」を作成していた様で、これは発注者側が「調整」をしていた事になります。

では、これが「談合」として扱われるのは何故か・・・。JR東海は確かに民間会社ですが、リニア新幹線工事には財政投融資の資金が投入されていて公共事業的な色合いが強いから。

■ 「技術レベルの確保」と「独占禁止法」 ■

今回の事件は大林組の受注に対して「偽計業務妨害」の疑いがあるとして捜査が始まりました。しかし、「偽計業務妨害」は被害者であるJR東海が訴えを起こして初めて成り立つもので、この捜査には当初から「犯罪として成り立つのか」という疑問が持たれていました。

ところが、大林組が「談合」の存在をゲロった事で、今度は「東京地検特捜部」がスーパーゼネコン4社を「独占禁止法」違反の疑いで捜査をし始めます。

この時点で、私の「陰謀脳」が反応してしまいました。「政治的背景」のある事件では無いのか?

「独占禁止法」違反で立件するには、「談合」によって「公平な競争が阻害」されたと立証する必要が有ります。リニア工事の発注者であるJR東海は工事のクオリティーを確保する為と、日頃からお付き合いのあるゼネコン各社のバランスを取る為に入札前に「受注票原案」を作成したはずで、ゼネコン4社に限れば「受注調整=談合」によって不利益を被る者は居ません。

大手4社以外のゼネコンが不利益を被ったと指摘されそうですが、工事の技術レベルを維持したいJR東海は出来れば大手4社の受注を望んだハズ。だから「受注票原案」を作成した。

■ 実は談合は上手くいかなかった・・ ■

この事件が明るみに出た背景には「談合が失敗した」事が原因に有る様です。

大成建設は名古屋駅ビルのJRゲートタワー工事で赤字を出した様ですが、地下に建設されるリニア駅の受注でバランスを取る予定だった。

ところが、受注調整の結果、大成が提示した金額がJR東海の予定金額を大きく上回った為に、この工事は2工区に分割され、大林組JVとJR東海建設JVが受注する事になります。

さらに、南アルプストンネル工事の3つの工区では、鹿島が1工区、大成が2工区を受注しています。大林組も受注を狙いましたが、大成が受注を見送る様に要請したらしい。

さらに「名城非常口」工事は受注調整で大林組に決まっていたらしいのですが、鹿島が裏切り大林組よりも低い金額を提示しようとした。そこで大林はさらに低い金額を提示して受注に成功しましたが・・・どうやら、どこぞのゼネコンの逆恨みで「偽計業務妨害」の容疑で捜査される事になります。

実はリニア工事に関して、「談合は失敗」したらしい。

この事件で逮捕されたのは大成建設と鹿島建設の幹部。そして捜査に協力しているのが大林組と清水建設。どうやら、負け組が勝ち組に恨みを持った事が事件の発端かも知れません。(妄想)

■ 競争入札が機能しているのに「独占禁止法違反」?? ■

ところで東京地検特捜部は、この談合事件を「独占禁止法違反」で捜査していますが、どう考えても無理筋。この事件、「競争原理」が正常に働いて「入札予定業者が排除」されているのですから。

■ 困っているのはJR東海では? ■

実はこの事件、一番お困りなのはJR東海では無いか?

民間工事と言えども公共工事の色合いが強いリニア工事。各ゼネコンの下請けには地元の民間業者が居る訳で、政治家の先生方が当然色々と口うるさいハズ。

それをどうにか調整して工事にこぎつけた所が、ゼネコン4社が談合で摘発となると、残りの工事入札にも影響を与えます。それどころか、その他の自治体や民間工事でもコンプラの問題からゼネコン4社が入札から排除される可能性が高い。

■ 葛西名誉会長と日本の政界 ■

実はこの事件、陰謀論者にはとても「おいしい」事件です。

JR東海の葛西名誉会長といえば日本会議の重鎮。政治的影響力も絶大と言われてています。一部では安倍首相を裏で操る人物とも・・・。

そこに東京地検特捜部がチョッカイを出すからには、それなりの「覚悟」と「勝算」があっての事と妄想してしまいます。

「森友問題」「加計問題」「スーパーコンピューター問題」と、本来は表に出ない事件が明るみになっていますが、特に「スーパーコンピューター事件」の摘発も東京地検特捜部という点が気になります。

これだけの事件が明るみに出ながらも政権が維持出来ている事自体が不思議ですが、だからこそ「安倍首相への圧力」が掛かっていると、森友問題が発覚した時から私は妄想しています。


今までの日本の首相は「辞任」する事で圧力をかわして来ましたが、安倍首相が政権にしがみつく理由は何なのか・・・。

北朝鮮からの援護射撃も最近は無い様で・・・・ついに北朝鮮にも見放されたのでしょうか?