久々に映画らしい映画を見た。2時間24分もの長さを、次から次へと見せ場でつないで、ドキドキハラハラさせながら、それはないやろ、と突っ込みどころ満載の大バカ映画。ここまでアホらしい話をこんなにも必死に作る活動屋魂に敬服する。映画はまず面白くなくてはあかん、という当たり前の事を強烈に教えられる映画だ。
CGで何でも出来るようになり映画のライブ感が失われて、何があっても驚くことがなくなった時代に、 . . . 本文を読む
とても丁寧に作られてあるし、よく考えてある。好感の持てる芝居である。勢いだけで見せようというのではなく、しっかりと、作品世界を練り上げていこうとしている。
しかし、残念だが<怖さ>が足りない。考えすぎてしまって理詰めで芝居全体が出来ているから、余白がない。とはいえ、完璧な芝居というわけでもない。どちらかというと突っ込みどころ満載の芝居だったりもするのだ。ダムの話にしても、家族のことも、今一歩 . . . 本文を読む
山間に佇む研修センターを舞台にした教師たちによるディスカッション劇。タイトルに込められたコンセプトと内容は作っているうちに、最初の予定から少しずれてしまったようだ。それくらいに教師を巡る現実は強烈で作、演出の中村賢司さんが考えていた「都会では失われた完全な静寂を求めて郊外に行く」というガイドラインは霞んでしまっている。
しかし、この芝居を見終えた後、我々が本当に求めていたものは何なのか、と改 . . . 本文を読む