久々に映画らしい映画を見た。2時間24分もの長さを、次から次へと見せ場でつないで、ドキドキハラハラさせながら、それはないやろ、と突っ込みどころ満載の大バカ映画。ここまでアホらしい話をこんなにも必死に作る活動屋魂に敬服する。映画はまず面白くなくてはあかん、という当たり前の事を強烈に教えられる映画だ。
CGで何でも出来るようになり映画のライブ感が失われて、何があっても驚くことがなくなった時代に、生身のアクションを、「そんなバカな」のノリで見せたこの映画は、僕らにもう一度映画本来の楽しさをよみがえらせてくれる。《血湧き肉踊る》とはこういう映画のことを言うのだ。(そんな古臭い言い方誰もせんかぁ)
オープニングの破天荒な追っかけシーン。、どこまで物を壊して、どこまで高く上れば気が済むのか。そこまでせんでもええやろ、と思わせるくらい凄まじい。この2人(もちろん悪者と007ね)は何も考えずに、どこまでも逃げて、追う。ここまでしたのは若いころのジャッキーチェンくらいだが、ジャッキーはこれを実に痛そうにしてたのに、ダニエルクレイグはターミネーターみたいに無表情にやってくれる。
さらには、飛行場でのスペクタクルも、これでもか、これでもか、のエスカレートするしつこさでカースタントもやり過ぎだろ、と言いたくなるド派手さ。無茶とはこの映画のことを言う。
そして、一転クライマックスはタイトル通り、なんとカジノで地味にカードで勝負するのだ。いいのか、こんなことで?だいたいこの悪者は007に作戦を失敗させられたその損失をカジノで儲けて補填しようとするのである。それに対して007は英国政府のお金を使い対決する。そんなんありかい。あきれて物もいえん。
バカにも程がある。こんなマヌケな話でこれだけの大作映画を作るなんて信じられない。しかもそんなにギャンブルが得意なら初めからカジノで金を稼げよ。しかも、イカサマするならともかく真面目にやるならそれは合法だろ。なら、007はなんでそいつと戦うんじゃ。あほすぎて大阪弁でしか、書けない。
もちろん、ラストはベニスでもう1回大掛かりな見せ場を作ってくれるのだが、敵に毒を盛られたり、やることなすことオマヌケ過ぎて自分は何の映画を見てるのかすら忘れせられるほどの面白さ。これは一応スパイアクションのはず。コメディーではない(はずなんだけど)。
この映画の脚本を書いたのがあのポールハギスと知り、それにも驚かされた。あの『クラッシュ』を監督し、『父親たちの星条旗』を書いた彼である。この人こんな映画を書いても天下一品。『007 ビギニング』ともいうべき内容だが、シリーズ最高の出来である。ここまでやられたら文句のつけようがない。あっぱれ。
ダニエルくんは一応ムキムキだがちょっとおなかが出てて中年体型なのも好感が持てる。映画の前半なんかほとんどセリフないし、よくもこんな映画を引き受けたなぁと感心する。撮影大変だったろうなぁ。今年のお正月いち押しの超大作。
CGで何でも出来るようになり映画のライブ感が失われて、何があっても驚くことがなくなった時代に、生身のアクションを、「そんなバカな」のノリで見せたこの映画は、僕らにもう一度映画本来の楽しさをよみがえらせてくれる。《血湧き肉踊る》とはこういう映画のことを言うのだ。(そんな古臭い言い方誰もせんかぁ)
オープニングの破天荒な追っかけシーン。、どこまで物を壊して、どこまで高く上れば気が済むのか。そこまでせんでもええやろ、と思わせるくらい凄まじい。この2人(もちろん悪者と007ね)は何も考えずに、どこまでも逃げて、追う。ここまでしたのは若いころのジャッキーチェンくらいだが、ジャッキーはこれを実に痛そうにしてたのに、ダニエルクレイグはターミネーターみたいに無表情にやってくれる。
さらには、飛行場でのスペクタクルも、これでもか、これでもか、のエスカレートするしつこさでカースタントもやり過ぎだろ、と言いたくなるド派手さ。無茶とはこの映画のことを言う。
そして、一転クライマックスはタイトル通り、なんとカジノで地味にカードで勝負するのだ。いいのか、こんなことで?だいたいこの悪者は007に作戦を失敗させられたその損失をカジノで儲けて補填しようとするのである。それに対して007は英国政府のお金を使い対決する。そんなんありかい。あきれて物もいえん。
バカにも程がある。こんなマヌケな話でこれだけの大作映画を作るなんて信じられない。しかもそんなにギャンブルが得意なら初めからカジノで金を稼げよ。しかも、イカサマするならともかく真面目にやるならそれは合法だろ。なら、007はなんでそいつと戦うんじゃ。あほすぎて大阪弁でしか、書けない。
もちろん、ラストはベニスでもう1回大掛かりな見せ場を作ってくれるのだが、敵に毒を盛られたり、やることなすことオマヌケ過ぎて自分は何の映画を見てるのかすら忘れせられるほどの面白さ。これは一応スパイアクションのはず。コメディーではない(はずなんだけど)。
この映画の脚本を書いたのがあのポールハギスと知り、それにも驚かされた。あの『クラッシュ』を監督し、『父親たちの星条旗』を書いた彼である。この人こんな映画を書いても天下一品。『007 ビギニング』ともいうべき内容だが、シリーズ最高の出来である。ここまでやられたら文句のつけようがない。あっぱれ。
ダニエルくんは一応ムキムキだがちょっとおなかが出てて中年体型なのも好感が持てる。映画の前半なんかほとんどセリフないし、よくもこんな映画を引き受けたなぁと感心する。撮影大変だったろうなぁ。今年のお正月いち押しの超大作。