キム・ギドクの『弓』をようやく見た。去年公開された時に劇場に行きたかったが、大阪ではテアトル梅田で1週間しかしなかった。2週目はモーニング・ショーのみ。それだけで消えていった。大阪でキム・ギドクはかなり冷遇されている。
ますます異様な世界に落ち込んでいくキム・ギドク。今回は日本デビュー作の『魚と寝る女』の時を思わせる設定の中で、『うつせみ』以上にファンタスティックで、象徴的な物語を見せてくれ . . . 本文を読む
あきれた映画である。期待してただけに途中から「こりゃ、あかんわ」と匙を投げたが、それでも「もしかしたら」と、まだ期待を完全放棄はできず、最後まで見たが、ぐったりしました。ドニー・イェンは完全ナルシスで自分に酔ってるし、それが最初は笑えて、いいが、途中からは「おい、おい、それだけかい」と突っ込みを入れたくなり、気付くとあほらしくなっている。
94分が長い、長い。ただ、あちょあちょしてるだけの単 . . . 本文を読む
『となり町戦争』では事件(戦争)の周辺を描くだけで、その核心部分は曖昧にしたが、今回は事件そのものを真正面から捉えていくという作りをしており、三崎亜記の本気がしっかり伝わってくる大力作。
隣同士の地方都市間で行われる静かな戦争に巻き込まれたサラリーマンと彼の担当になった役所の女性の交流を描いた『となり町戦争』を読んだ時は、かなりの衝撃を受けた。こんな話をリアルに描き、ここまでさりげないことに . . . 本文を読む