名作44本を選んでそこに描かれる名セリフを解説する本。なんでもない本だが、選考した作品が、とてもあたりまえのものばかりで、映画の入門書としても、よく出来ている。普通の人がまず見たらいい映画がセレクトされている。
読みながら、そういえば、昔こんな映画に夢中になったなぁ、なんて中学時代を懐かしく思い出していた。50年代以前の映画なんて、定番傑作が並び、昔は誰が見ても「いい映画」って確かにあったと . . . 本文を読む
こういうTVドラマのような緩い恋愛ドラマをわざわざ小説として読むなんて、めったにしないけど、手元に読む本がなかったから、ついつい読んでしまった。TVの連続ものなんて、もう何年も見た事がないけど、確かこんな感じだったなぁ、と懐かしく思いながらページを繰る。
30代後半の2人の女性の友情と、それぞれの年下男性との恋愛が描かれる。仕事、育児、将来への不安、といった誰もが抱えている悩みを描きながら、 . . . 本文を読む
昨年の日本映画ベストワン(このブログの、ですが)に輝いた『やわらかな生活』の広木隆一監督最新作。これを見逃すわけにはいかない。但し、かなり不安もあった。広木は昨年、本作のパート1でもある『恋する日曜日』も手掛けているが、それが期待に反してとても平凡な出来だった。同じ時期に撮った2本の間にこれだけのレベル差が出来たのはなぜか。明らかに作品への温度差が違う。台本と素材の差もあるが、それにしてもなぜそ . . . 本文を読む