表紙のジャケットに魅かれて読み始めたのだが、タイトルはインパクトが弱いし、少し心配もしたが、ここまで予感が的中するとは。
読みながらこれは駄目だわ、と思った。安っぽい作り方をしている。安易なドラマは底が抜けているから、少し読めばわかる。19年前にタイムスリップして、自分が生まれる前の両親に何があったのか、を知る、だなんて手垢のついたお話を平気で書ける無神経ぶりも凄いが、それならそれで新機軸で . . . 本文を読む
こういう映画が現代の日本で作られることに衝撃を受けた。70年代ならまだしも、21世紀にこれはないだろ、と思う。だが、この映画は事実だ。2年前に確かに作られ上映もされた。しかも韓国でも、である。日韓合作映画で、監督は韓国サイドから出てきている。(新人のハン・サンヒ)とても今時の日本の監督はこういうアイドル映画はよう作らないだろう。照れてしまうし、自信を持てないはずだ。商業映画としてもこれは今はとて . . . 本文を読む
2004年から2014年へと設定変更したらしい。1994年の初演のとき10年後の近未来を想定したわけだから04年が過去になってしまった以上、設定変更は当然のことだろう。この作品の描く時間は今から10年ぐらい先という漠然とした時間なのだ。これはSFではない。いまからほんの少し先、でも状況は幾分異なる。ヨーロッパでは戦争が起きている。でもここ日本では変わることにない日常が続く。とはいえこの日常がずっ . . . 本文を読む