習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

コレクトコレクション『仮。』

2010-02-08 20:48:31 | 演劇
 仮。いったい何が『仮』なんでしょう。松本さんに聞けばよかった。気になる。  今回、コレクトエリットの上演会なのに、彼らの作品を見られなかったのが残念でならない。土曜日なら、3本立だったらしいが、この日はスペシャルで、6本立。4時間近くに及ぶ豪華ラインナップで、断念した。当然トリが彼らなので、仕方ない。  と、言うことで、今回は4本の短編を見た。シリアスなドラマが2本。コントが2本。いずれもお . . . 本文を読む
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鹿殺し『スーパースター』

2010-02-08 20:08:16 | 演劇
 なんとなくとても懐かしい作品だ。鹿殺しが東京に拠点を移してから、始めて見た。5年振りということになる。別に避けていたというわけではなく、案内も来なくなったし、なんとなく見る機会がなかったというだけの話だ。今回久々に見せてもらって、ほんとうによかった。上手くなっていたとか、そんな話ではなく、(もちろんとても上手くなってるのは、当然のことだ)この芝居は僕の胸にしっかり響いてきたということだ。とても好 . . . 本文を読む
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大島真寿美『三人姉妹』

2010-02-08 19:50:58 | その他
 昨年『すりばちの底にあるというボタン』で初めて出逢った大島真寿美の小説。前作とはがらりと雰囲気を変えて、今回は緩いタッチのハートウォーミングだ。タイトル通り、三姉妹の日常を綴るなんでもないスケッチだ。だが、これはこれでおもしろい。  大学を出たけれど、ミニシアターでバイトしながら、自主映画なんかを撮ってる(大学の映研にまだ、入り浸ってる)三女の水絵が主人公。彼女を中心にして3人姉妹の物語が描か . . . 本文を読む
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あさのあつこ『夜のだれかの玩具箱』

2010-02-08 19:21:08 | その他
 6つの短編からなる連作作品。かって子供だった僕たちを、異界に誘い込み、そこで今と向き合わせる。基本コンセプトはそんな感じか。1話と6話が繋がっていて、その間に挟まれる4篇はコンセプト以外に接点はない。時代劇から、現代劇まで、まるで傾向の違う話がランダムに放り込まれている。幻想的な話になるという部分は共通するが、その展開のさせかたは千差万別だ。寓話とか、民話とか、語り口の多様さは作者の引き出しの多 . . . 本文を読む
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『花の生涯 梅蘭芳』

2010-02-08 18:44:43 | 映画
 チェン・カイコー監督の最新作である。昨年3月公開され、ずっと待っていたのだが、ようやくDVDになったので、見た。(劇場でさっさと見たかったのだが、これもいつものことながら、すぐに上映が終了し、見逃したのだ)  これは『さらば、わが愛 覇王別姫』に続く京劇を舞台にした映画だが、前半のレオン・ライが出てくるまでがすばらしい。青年時代の梅蘭芳を描く部分だ。京劇の世界を正面から描き、感動的だった。師匠 . . . 本文を読む
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『ニュータイプ ただ愛のために』

2010-02-08 18:03:40 | 映画
 廣木隆一監督でなければ見なかった。丹羽多聞アンドリウがプロデ゛ュースした先の『恋する日曜日』2本に続くbsーiのTVシリーズの映画化作品。この低予算による映画(まぁビデオ撮りだが)は昔のプログラムピクチャーだと思って見ればいい。本気で見たら必ずがっかりさせられる。普段の廣木監督作品とはまるで違うから。  作りが緩すぎて映画としての体をなしてない。だが、さすが、廣木監督である。雰囲気は抜群だ。新 . . . 本文を読む
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『悲しいボーイフレンド』

2010-02-08 17:28:03 | 映画
 渡辺美里の同名曲にインスパイアされたこの映画は、かなり微妙な出来だが、こういう映画が作られるのは歓迎だ。この映画としてのスケールの小ささが、反対に映画というものの奥行きを示すことになる。映画なら、こんなことも可能なのだ。自主映画のような軽やかさがこの映画の身上である。思い付きをそのまま即、映画化した、って感じだ。でも、そのフットワークの軽さが普通ならありえないこの映画を実現可能にした。  話に . . . 本文を読む
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