こういう歴史劇が今の時代に作られるって凄い。しかも一見アナクロ企画に見えるのだが、実はそうではない。ここには人間の営みの愚かさがきちんと描かれてあるから、今の時代に充分通用するし、意味がある。
宗教戦争という人間が今も延々と繰り返していることを、この紀元4世紀のエジプト、アレキサンドリアを舞台にした映画が、とてもわかりやすくモデルケースとして、示す。多数の論理で、少数派を駆逐していくやり方は . . . 本文を読む
バンパイアが全人口の95%を占め、彼らが支配する世界である地球。人間は絶滅種と化していた。彼らは人間を保護する政策を打ち出す。しかし、人間は、彼らの奴隷にはならない。そんなのはまっぴらごめんだ。だから、バンパイアから隠れて生きる。人間であることの尊厳を失いたくはない。これは『猿の惑星』のバンパイア・ヴァージョンである。
バンパイアは、人間の血液が無くなれば滅びる。血がなくては生きられないから . . . 本文を読む