ほんの8年前の作品なのだが、とても新鮮な感動があった。あの頃の深津さんのタッチなので、それが懐かしいということもあるのだが、それだけではなく、今、こういうタイプの作品が少なくなっていることも、そんな印象を与える理由だろう。今、こういう混沌としたものを見せられると、以前以上に不安な気持ちにさせられる。
以前はよくわからないことが、あたりまえだったのに、今ではそれがこんなにも居心地の悪いものにな . . . 本文を読む
プレ20周年イベントのリーディングシリーズ第2弾なのだが、この企画は、思いがけないことだが、それまでのあみゅーずとは、一味違う世界を指し示すことになった。作品世界としっかり向き合うことで、実に興味深いものが出来ている。本公演以上に面白い、というと、問題ありだが、確かにそんな一面はある。
今までの華やかで、甘い世界から、地に足の着いたものへと、微妙に変化した。もちろんキャストも、アプローチも、 . . . 本文を読む
3姉妹の話。とてもいびつな家族だ。母親はいない。しかも、3人ともみんな違う母親を持つ。父は、また女が出来て、家出中。いつものことだ。だから、今は3人で暮らしている。次から次へと女を変えていく困った父と、まるでキャラクターも違う3姉妹がひとつ屋根の下で暮らす。(先にも書いたように、今は父は家出していないけど)
3人のドラマがそれぞれの視点から綴られていく。お話が重なるところも含めて、とても心地 . . . 本文を読む