1月公開のイーストウッド最新作をようやく見る。重くて辛気臭い映画だ。しかも、ほとんど部屋の中でしゃべっているだけで、アクションはないし、視覚的な楽しみはない。現在と過去は交錯して、あっちこっちに一瞬でどんどん行き来する。20年代から30年代、若き日のフーパーのFBIを立ち上げる話と、その頃を振り返って、口述筆記で伝記を書かせる話。50年に及ぶ彼とFBIの歴史が紐解かれる。
だが、これは伝記物 . . . 本文を読む
「この海はどんなに深いのだろう」というタイトルがいい。でもこれが浦島伝説だなんて思いもしなかった。作・演出の土橋淳志さんのタッチは、今回も前作に引き続きいくぶん軽い。ブラックボックス(玉手箱)を巡るお話は幾重にも重層的になっていて、お話の構造がなかなか摑めなかった人もいたのではないか。でも、気にすることはない。なんだかよくわからない話に乗せられてぼんやり見ていたらそれはそれで心地よい . . . 本文を読む
2話からなる。ある夫婦の話だ。一つ目の話は、離婚に至る過程を妻の側から描く。二つ目はその後を、夫の側から綴る。ぼんやり読んでいたから、読み終わるまで2つがリバーシブルだなんて気がつかなかった。というか、主人公を変えた続編なのだが、まるで無関係の小説だと思って読んだ。
1話を読んでから、4,5日過ぎて後半の2話目を読んだから、主人公の名前を忘れていたことも大きい。それにしてもうっかりさんだ。お . . . 本文を読む
台湾で爆発的大ヒットとなったTVシリーズの劇場版らしい。それを日本ではTVシリーズと連動することなく公開する。おかげでまるで知名度は低く、当然、劇場には人は来ない。せっかくうまくすればいい商売になりそうな映画を買ってきたのに、東映はもったいない売り方をする。まともな宣伝もなく東映系の番線に乗せ、安易に上映しても誰からも見向き去れないのは分かりきっていたことだろう。
TVシリーズ『ブラック&ホ . . . 本文を読む