大胆なタイトルだ。椰月 美智子がこの作品の中でどんな恋愛を見せてくれるのか、興味を抱いた。このタイトルで500ページに及ばんとする大作だ。でも、内容は23歳の女が、1人の男を好きになる話で、どこにでもあるよな恋物語。格段凄いことが描かれるわけではない。どちらかというと、わざわざ小説にしなくてもよさそうな、ありふれた話。それを連綿と書きつなげる。
彼女の性にだらしないところは、読んでいて、少し . . . 本文を読む
パリ、北京を舞台にして放浪する魂の恋愛ドラマを見せる。『天安門、恋人たち』『スプリング・フィーバー』のロウ・イエ監督最新作。今までもそうだったが、今回も決して好きな映画ではない。だが、目をそらせない。
主人公の女はバカだ。セックスをどんなに重ねても愛には届かない、という映画のコピーそのままの内容で、それが切ない想いになるのではなく、こいつほんとうにバカ女だな、としか思わない。それはいろんな男 . . . 本文を読む