習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

KUTO-10『ストレッチポリマーインターフェース』

2014-05-30 21:14:03 | 演劇
今回の工藤さんは林慎一郎に脚本を依頼した。それをなんと内藤裕敬の演出で見せようとする。水と油のようにも思える両者のカップリングは見事だ。理屈で林作品をねじ伏せるなんて不可能だ。内藤さんは当然本能の赴くままこの世界を自由自在にドライブする。わかるか、わからないか、なんて気にしない。そんなことに拘っていたなら、取り残される。大体これはもともとが理屈ではないからだ。 わけのわからない世界に取り込ま . . . 本文を読む
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ショウダウン『錆色の瞳、黄金の海』

2014-05-30 21:08:54 | 演劇
 今回のショウダウンは林遊民の一人芝居ではなく、久々に役者が4人も登場する。だが、ひとりで演じることも、2人芝居も、今回のように4人芝居になってもまるで何も変わらない。林遊民は今回は基本的には主人公のミルキだけを演じるが、他の役者たちはさまざまな役を入れ替わり立ち替わり演じることになる。要するに、いつもならそれは、遊民がひとりでしていることだ。別に彼女が楽をしているわけではない。ほとんど、彼女の一 . . . 本文を読む
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『ぼくたちの家族』

2014-05-30 21:08:15 | 映画
こんなにも救いようのない話をよくぞまぁ、映画化したものだと驚く。母親の病気(脳種痘)によってそれまでバラバラだった家族が再びひとつになるというような話は今までもよくあったパターンだ。先日の『サクラサク』もそうだろう。だが、この映画はそんな単純なお話ではない。母親の脳に腫瘍が出来てそれにより記憶障害を引き起こすのみならず、1週間の命だと宣告された家族が、彼女のために奮闘する姿を描きながら、家族とい . . . 本文を読む
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