このあまりに単純なお話をストレートに見せる。あっけない内容。それを演出もそのままで見せるから、芝居は単調になった。1時間50分が長く感じられる。オリジナルの改変をしないのなら、もっとテンポよく見せなくては、今の観客には飽きられる。正しいことを正しいまま言っても、観客の胸には届かない。せめて、演出はもっと「ずるい見せ方」をすべきだった。(でも、それじゃぁ、どうすれば、ずるくなる、と聞かれたら、上手く . . . 本文を読む
これはきついわぁ、と思った。夫婦の問題で、とても個人的なことなのに、まるで自分に対して言われているような、それくらいに描かれるいろんなことがガンガン突き刺さってくる。ずっと一緒にいて、自分の最大の理解者であったはずの妻のことを、ぞんざいに扱い、だんだん煙たがってしまい、距離を置いていく夫。あげくは、若い女と浮気をして、妻を蔑にする。愛が醒めたわけではない。まるで、保護者のような顔をする彼女を疎まし . . . 本文を読む
まずその大胆な料金システムに驚く。HEPホール進出第1作にも関わらず、こういう提案をする。収支がどうなったのかはわからないけど、こういうリスクを冒してまでも、面白いことを追求する。それって、これはそれなりの自信作だ、ということなのだろうけど。それにしても、凄い。
もちろん、それだけではない。まず、舞台美術。ラストの屋台崩しも、手が込んでいて結構複雑な装置だったので . . . 本文を読む