フランソワ・オゾンがまたまたとんでもない映画を作ってくれた。それほど突飛なお話ではないけど、彼の魔術にかかったら、なんだか、とんでもなくヘンテコで不思議な映画になる。
7歳の時に出逢った女の子。生涯の友となる。ふたりの少女の友情物語か、と思わせて、どんどん話は進み、彼女が死んでしまう。葬式のシーンになる。まだ、始って何分もたってないんだけど。ふたりとも幸せな結婚も . . . 本文を読む
今関あきよし監督の映画だ。彼が10代だった頃作っていた8ミリ映画が好きだった。かわいい女の子たちがスクリーンの中で生き生きしている。そんな姿を活写する。ただ、それだけの映画。でも、そんな無邪気な美少女映画は、いやらしい映画ではなく、ほんとうにさわやかだったのだ。
なのに、この映画の主人公の若い教師はいやらしい。どうして、こんなことになったのか。50代になった今関監 . . . 本文を読む
これはあまりにつら過ぎて読みながら何度となく息苦しくなる。それでも、読まずにはいられない。角田光代はこれまでも幾度となくこういうタイプの作品を書いているけど、今回が今まで一番怖いし、きつかった。それは、犯罪者を主人公にしたのではなく、どこにでもいる主婦をここまで追い詰めるところにある。犯罪を犯した者も、そうじゃないものも紙一重であることなんかわかっている。でも、これ . . . 本文を読む