久々の大冒険大活劇だ。『スパイダーマン』に続いてトム・ホランドが主演する。ヒットしたら続編がどんどこ作られるのだろう。できれば『インディジョーンズ』のような壮大なスケールの映画だったらいいな、と期待して見たのだけれど、残念ながら『ハムナプトラ』レベルの作品で、がっかりした。あほらしい映画は好きだし、突っ込みどころ満載も悪くはない。だけど、あまりにいいかげんで、笑えない。
相棒のミスター『猿の惑星 . . . 本文を読む
7年の歳月をかけてひとりでコツコツ作り上げたという評判のストップモーションアニメ映画だ。すさまじい情熱を注ぎ、完成させたのだろう。完成から日本での公開までも4年かかっているようだ。昨年小さなマーケットではあるが大ヒットした映画である。公開時に劇場に見に行きたかったけど、なかなか時間が合わずに断念したのだが、アマゾンで配信がスタートしたので、喜んで早速見た。
だけど、期待にはかなわず、なんだかテン . . . 本文を読む
公開2週目から一日1回上映に減らされてしまい、梅田では6時の回だけ。さっそく土曜日だけど時間の都合がついたので見てきた。観客は10人弱だった。こういう地味な映画はダメなのか、と思う。でも、作品自体は素晴らしい。韓国から3歳の時にアメリカに養子としてやってきて、40代になり結婚もしているし、子供もいる(しかも、もうすぐ赤ちゃんが生まれる)男が、移民の強制送還によって(韓国語もしゃべれないし、身寄りも . . . 本文を読む
今、なぜ谷崎? しかもよりによって『痴人の愛』って? オカモト國ヒコの新作である。彼がこの題材のどこに目を付け、わざわざ今、これを芝居にしたのか。興味津々で見た。コロナ禍で小劇場での演劇の中止や延期が続く中、急遽この企画が立ち上がり、上演されたらしい。いろんな事情があるのだろうけど、それでもこんな古臭いお話を今作る意味がどこにあるのか、とても気になる。
谷崎潤一郎の『痴人の愛』を現代風にアレンジ . . . 本文を読む
福音館創作童話シリーズとある。だから子供向けの小説だね、と思う。(ヤングアダルト小説の棚にあったのだけれど、)だけど、これはそんな枠には収まらない作品だった。高楼方子の本を読むのはこれが初めてだが、驚いた。こんな小説を書く人がいたんだ、と。(後で調べると彼女は児童文学の大御所で図書館にはものすごい量の本が並んでいた)
一見するとこれはよくある「少年のひと夏の小さな冒険」の体裁をとるのだが、ここに . . . 本文を読む