今回もまた葬儀屋の話だ。友人が自殺する。彼女が葬儀を担当する。遺書にあったから。古い田舎にはまだまだ女性差別が当たり前のようにある。女というだけで不当な扱いを受ける。主人公の佐久間は葬儀屋で働くことに誇りを持っている。だけど恋人はそれを受け入れてくれない。体裁が悪いからやめて欲しいという。死体と関わる仕事だから。
彼女の話から始まり1話完結で5つの話が綴られる。その都度主人公は変わる . . . 本文を読む
こんなにも無口な映画は滅多にないだろう。少女は話ができないのか、と思うくらいに無口。祖父と少女、ふたりは祖母の遺体を入れた棺を持って旅する。祖父母の暮らしていた国境の町を目指して。あり得ないことだがヒッチハイクで行こうとする。映画は何の説明もなく、淡々と進む。いや、話は進まない。ただひたすら旅を続けるだけでそこには話はない。棺を抱えてのヒッチハイクはあり得ない。だから仕方なく歩いていくけど、まさか . . . 本文を読む