公開時に見ようかどうかと悩んだ映画だけど、やめてよかった。これでは納得しない。太宰の小説の映画化は難しい。これは今から50年ほど前に増村保造監督が企画した映画の脚本(白坂依志夫と共同)を当時の助監督だった近藤明男監督が執念でようやく映画化した作品。だが描かれるいろんなことがことごとく嘘くさい。きれいごとでしかない。だけど、作り手の想いは確かに伝わる。だからなんともかなり微妙な作品なのである。
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今年初めてのウイングフィールド。そしてこれは『ウイングカップ14』の4本目の作品になる。今回の参加作品は7本。これがちょうど折り返しとなる。ここまでの3本もそれぞれ個性的で面白かったが、今回もまた、普通じゃない。だいたいこのタイトルからしてふつうとは言えまい。総合チラシにある作、演出の片山寛都による文章も面白い。漱石の「月が綺麗ですね」から書き起こして、「月」と「好き」が似ているなんていう話の展開 . . . 本文を読む
あまりのつまらなさに驚いた。こんなにもくだらない映画があるのか、と。深夜枠のTVドラマの映画化というよくあるパターンだが、あまりに安易な映画。先行するTVドラマは評判になった作品らしいが、映画は酷い。まるで中身はないし、映画としての仕掛けもない低予算のコメディ。
何故劇場公開したのだろうか。この程度ならTVスペシャルで充分だったはずだ。もしかしたらTVで放送枠を確保出来なかったから、 . . . 本文を読む