1845年、オレゴン州。一応は『ファースト・カウ』と同じで西部劇だ。今回もオレゴン。ちなみに『ウエンディ&ルーシー』もウエンディはオレゴンで迷子になった。ケリー・ランカートはこれで3作目になるが、最初の『オールド・ジョイ』の驚きを越えられない。(この後で『ウェンディ&ルーシー』は見た)移住の旅に出たテスロー夫妻ら3家族は、道を熟知しているという男スティーブン・ミークにガイドを依頼する。だが . . . 本文を読む
これはホ・ジノ監督の短編映画である。昨年日本で劇場公開されていたが、30分の短編なので見に行くのを躊躇した。2017年作品だが未公開だった作品だ。近年の彼の映画は明らかに迷走している。もうあの2本でやりたいことをやり遂げてしまった後のような感じ。彼は『八月のクリスマス』と『春の日は過ぎゆく』という2本の最高の映画を作った。映画史に残る傑作である。だがその後は残念だがあの2本を超える映画は作れていな . . . 本文を読む
ようやく見ることができた。ただ期待があまりに大き過ぎたからか、少しガッカリする。確かにカウリスマキらしい映画だが、それだけ。セルフリメイクを見せられた気分だ。新しい発見はない。ヘルシンキの町で出会った男女が不器用な恋をする。ラジオからはロシアによるウクライナ戦争の情報が流れる中、小さな恋はもどかしいくらいにゆっくり進展していく。
理不尽な理由から仕事をクビになった女と、真面目だが . . . 本文を読む
今年に入ってまだ三日目だが、なぜか不思議な小説や映画ばかりを見ている。まぁ、「ばかり」と言ってもまだ3本目だが。いずれもある種のジャンルものなのだが、微妙におかしい。定型には収まらない。確信犯的にではなく、恣意的に、である。なんだか何も考えずにそうなっているような自然さなのである。偶然そうなっているだけだが、それがもしかして今年を象徴することだったりして。
さて、今はまずこの小説 . . . 本文を読む
なんと320冊を読んだ。ほぼ毎日1冊のペースである。かなり長い作品もあるにも関わらず。よくやるわ、と自分でも思う。あまりたくさん読むと読んだ鼻先から忘れてしまうから困った。今年はもう少し減らしていこうと思う。200冊くらいがいいかなと思っている。これはいつものお遊びベストテンである。
1位 波あとが白く輝いている(蒼沼洋人)
2位 ヨルノヒカリ,トワイライライト . . . 本文を読む