前衛音楽なんてよくわからないけど(まぁ、ほとんどのことがわからないものだらけだが)このカルテットは面白かった。アルデイッテイ弦楽四重奏団は、きれいに流れるように音を聞かせるのではなく、ノイズすれすれのものを緊張感溢れるタッチで見せてくれる。あっという間の40分だった。
これは余談だが、本番前、ホール裏側の交差点でメンバーの3人が、立ち話をしているのを目撃した。なぜ、3人なのかは、不明だし、もう少しで開演なのにこんなところで油を売ってていいんんだろうか、なんて思ったが。まぁ、それはいらぬお世話だ。
15分の休憩を挟んで本番である。白井さんが上手からさりげなく現れ、でんぐり返りして、4人のための椅子と譜面台が置かれてあるところに行く。そして、しばらくしたら去る。その後、拍手に迎えられて(白井さんが出てきた時には拍手はないのに!)アルデイッテイのメンバーが登場して、演奏が始まる。
今回の白井さんはとても控え目だ。そして、このステージがこんなにも肩の力が抜けたタッチだったことにも驚かされた。白井さんがアルデイッテイのメンバーに絡み、彼らの周りを浮遊する。それは子供がじゃれているようにも見える。
いつもの白井さんのダンスを見慣れた目には、この無邪気なパフォーマンスは、あまりにぬるくて彼らしくない。とはいえ、伊丹のアイフォニックホールで、「ケージを踊る」彼の優しいダンスはとても心地よく、こういうのも確かにありかもしれない、と思った。控えめな映像の使用も、これはあくまでもアルディッテイがケージを弾き、そこに白井さんが競演するという図式以上のものにはならないように作られてある。紙飛行機や風船という飛翔のイメージは映像によってさらに増幅されていくが、それが作品自体のイメージへと昇華されていくことはない。
正直言うと今一歩単純すぎて物足りないのも事実だ。しかし、音楽とダンスがコンサートホールで出会うという企画自体は面白く、それだけで満足した、ことにしておこう。
これは余談だが、本番前、ホール裏側の交差点でメンバーの3人が、立ち話をしているのを目撃した。なぜ、3人なのかは、不明だし、もう少しで開演なのにこんなところで油を売ってていいんんだろうか、なんて思ったが。まぁ、それはいらぬお世話だ。
15分の休憩を挟んで本番である。白井さんが上手からさりげなく現れ、でんぐり返りして、4人のための椅子と譜面台が置かれてあるところに行く。そして、しばらくしたら去る。その後、拍手に迎えられて(白井さんが出てきた時には拍手はないのに!)アルデイッテイのメンバーが登場して、演奏が始まる。
今回の白井さんはとても控え目だ。そして、このステージがこんなにも肩の力が抜けたタッチだったことにも驚かされた。白井さんがアルデイッテイのメンバーに絡み、彼らの周りを浮遊する。それは子供がじゃれているようにも見える。
いつもの白井さんのダンスを見慣れた目には、この無邪気なパフォーマンスは、あまりにぬるくて彼らしくない。とはいえ、伊丹のアイフォニックホールで、「ケージを踊る」彼の優しいダンスはとても心地よく、こういうのも確かにありかもしれない、と思った。控えめな映像の使用も、これはあくまでもアルディッテイがケージを弾き、そこに白井さんが競演するという図式以上のものにはならないように作られてある。紙飛行機や風船という飛翔のイメージは映像によってさらに増幅されていくが、それが作品自体のイメージへと昇華されていくことはない。
正直言うと今一歩単純すぎて物足りないのも事実だ。しかし、音楽とダンスがコンサートホールで出会うという企画自体は面白く、それだけで満足した、ことにしておこう。