オリジナルのアニメーション映画は押井守が企画した作品で地味な映画だ。なのに、それがこれだけの大作となってよみがえる。なんか凄くないか。しかも原作のイメージを損なうことなく忠実に再現している。その姿勢たるや、きっとオリジナルスタッフも喜んだことだろう。きちんと原作をリスペクトして、自分たちの映画を作る。そんな当たり前のことを嬉しく思う。
ウオシャウスキー兄弟の『スピード・レーサー』や、これは見なかったから間違ってるかもしれないがあのハリウッド版『ドラゴン・ボール』のように、勝手に自分たちの好きにして無残な映画に改悪させた他の日本のアニメーションの映画化作品とは志が違う。そのことは認める。だが、期待したほど、面白い映画にはならなかったことも事実だ。なんでこんなことになったんだろうか。
冒頭「1970年東京」というクレジットが出る。いかにも押井ワールドというった雰囲気がいい。最初の電車の中でのバトルも悪くない。ヒロイン、サヤを演じるチョン・ジヒョンは寡黙で目で語るって感じ。上々の滑り出しだ。彼女が泊まるうらぶれた安ホテルもいい。だが、米軍の中にあるハイスクールに編入するという本題に入ったところからだんだん雲行きが怪しくなる。彼女が助けて行動を共にする将軍の娘が出てきてからである。つまらなくなる。こんないらない役を挟み込んで映画をぶち壊すのってナンセンスだ。アメリカ人の観客に媚びたのか。せっかくのすっきりしてた構成が崩れる。
オニゲン(小雪)との壮絶で美しい対決のみに絞り込んで見せて欲しかった。上映時間は91分しかないのに要らないエピソードでもたついてどうするのだ。回想シーンでの倉田保昭のハゲ老人には笑わされる。だが、このエピソードもいらない。無駄が多すぎて大事なものが中途半端。
監督はジェット・リー主演の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』を撮ったフランス人監督、クリス・ナオン。あの映画も雰囲気ばかりで中身のない映画だったが、よく似ている。それにしてもこの映画が、香港とフランスの合作で、主演が韓国のスター、チョン・ジヒョン。共演が日本の小雪。使用言語は基本は英語。舞台は東京。なんだかインターナショナルな映画だ。
『片腕マシンガール』を髣髴させるB級テイストの残酷アクション。悪くはないけど、もうちょっとなんとかして欲しい。
ウオシャウスキー兄弟の『スピード・レーサー』や、これは見なかったから間違ってるかもしれないがあのハリウッド版『ドラゴン・ボール』のように、勝手に自分たちの好きにして無残な映画に改悪させた他の日本のアニメーションの映画化作品とは志が違う。そのことは認める。だが、期待したほど、面白い映画にはならなかったことも事実だ。なんでこんなことになったんだろうか。
冒頭「1970年東京」というクレジットが出る。いかにも押井ワールドというった雰囲気がいい。最初の電車の中でのバトルも悪くない。ヒロイン、サヤを演じるチョン・ジヒョンは寡黙で目で語るって感じ。上々の滑り出しだ。彼女が泊まるうらぶれた安ホテルもいい。だが、米軍の中にあるハイスクールに編入するという本題に入ったところからだんだん雲行きが怪しくなる。彼女が助けて行動を共にする将軍の娘が出てきてからである。つまらなくなる。こんないらない役を挟み込んで映画をぶち壊すのってナンセンスだ。アメリカ人の観客に媚びたのか。せっかくのすっきりしてた構成が崩れる。
オニゲン(小雪)との壮絶で美しい対決のみに絞り込んで見せて欲しかった。上映時間は91分しかないのに要らないエピソードでもたついてどうするのだ。回想シーンでの倉田保昭のハゲ老人には笑わされる。だが、このエピソードもいらない。無駄が多すぎて大事なものが中途半端。
監督はジェット・リー主演の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』を撮ったフランス人監督、クリス・ナオン。あの映画も雰囲気ばかりで中身のない映画だったが、よく似ている。それにしてもこの映画が、香港とフランスの合作で、主演が韓国のスター、チョン・ジヒョン。共演が日本の小雪。使用言語は基本は英語。舞台は東京。なんだかインターナショナルな映画だ。
『片腕マシンガール』を髣髴させるB級テイストの残酷アクション。悪くはないけど、もうちょっとなんとかして欲しい。