こんな映画ありえん、と思った。3部作の完結編のPART1だからある程度は覚悟したけど、ここまであからさまにやられたなら、腹立ちを通り越して呆然とするしかない。2時間の膨大な予告編を見せられた気分だ。そこには徒労しかない。期待すら抱かせない。
ここには何の意味もない。これではただのブリッジですらない。だいたいまともなストーリーすらないのだ。来るべき最終決戦に向けての心の準備が描かれるだけなのである。そんなので1本の映画を作るなんて観客をバカにしているとしか、思えない。先の2本を見ているから、ついつい見に行ってしまったけど、ないわ。この1本がまるまるなくても『ハンガーゲーム』3部作は成立するというのが腹立たしい。
意味ないじゃん。ウォーミングアップのためだけの映画なんてもの、今まで見たことがない。主人公が各地の悲惨な状況の視察を通して自分が戦わなくてはならないという覚悟を新たにする、なんてあらすじの映画、誰が見たいと思いますか? バカにするにもほどがある。この手の水増し映画が最近のハリウッドはお得意だ。もう末期的症状としか、言いようがない。