習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『トゥモローランド』

2015-07-06 22:49:32 | 映画
ブラッド・バード監督の夢の世界。1964年ニューヨーク万博。そこにやってきた11歳の少年が、夢の世界のその先にある驚愕の世界に入り込む。さらには、それがとんでもない悪夢の世界。世界の未来を賭けた戦いに巻き込まれる。ウォルト・ディズニーの夢が悪夢となる。

11歳の発明狂の少年が45年経って初老のオヤジになっている。ジョージ・クルーニーだ。昔の彼のように夢を信じる17歳の少女に巻き込まれて、人類の未来を賭けた戦いに旅立つ。

壮大なスケールのお話で、あれよあれよという間に、どんどん先のその先へと、どんどこ連れていかれる。ジェットコースターのような映画だ。一度乗ったら途中下車は出来ない。何が何だかわけのわからない展開に翻弄される。驚異のビジュアルと、想像を絶するストーリー。驚愕の世界に待ったなしで誘われる。

しかも、お話はストレートじゃないから、もしかしたら、わかりにくいかもしれない。ふたつの時代のお話が入り組んでいるし、それだけではなく、あちらこちらに、どんどん散らばっていく。単純なお話じゃない。でも、こんだけ、散らかり放題にして、しっちゃかめっちゃかで。どんだけするか、と呆れる。奇想天外なおもちゃ箱のような映画だ。散らかり放題のお話を収集する気はない。もちろん、収拾がつかないわけではない。ちゃんとしたオチはある。心配はいらないけど、それでも、どんだけやるか、と思わされる。もう、やりたい放題。

見ていて、いささか疲れてしまうほどだ。2時間10分、お腹一杯にさせられる。これでもか、これでもか、と、てんこ盛り。

人類の未来は子供たち(子供の心を失わない大人も含む)が守る。希望はそこにある。ディズニー映画の真骨頂を提示するラストシーンは、確かに感動的だ。実によく出来ている。だけど、この文章を読んだらわかると思うけど、中身がない。ただ、凄い凄いと同じことばかりを書いていることに気付かないか。それは僕の語彙の少なさだし、この映画を的確に批評出来てないからであるし、と思ってくれてもいい。(現にその通りなのだが)

ただ、いい訳めくけど、それだけではないんだなぁ。じゃぁ、何を言いたいか。やり過ぎに注意。

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