『ファミリーツリー』に続いて、これもまたハワイ映画である。今回はサーフィンの話。でも、これはなんとも強烈だ。しかも、実話。サメに片腕を食いちぎられた少女の話である。それでも彼女は海を怖がることなく、片手でサーフィンを続ける。サーファーであることが、自分のアイデンティティーで、一切そこにはつけ入る余地はない。もうサーフィンなんて無理かも、とか悩んだりはしない。腕が治ったら(傷口が、である。食い千切られた腕は一生戻らない。)すぐにでも、海に入っていく。サーフボード片手に(というか、今ではもう片手しかないけど)駆け出すのだ。まったなしである。
悲惨な現実を経て、いかにして立ち直ったのかを描くのではない。そんな美談ではなく、ただもうひたすらあたりまえにサーフィン! それしかない。片手をなくしたハンディーを嘆くことはない。自分の技術のつたなさを嘆く。同情なんか、寄せ付けない。ただ、もっと、うまくなりたいと願う。それだけ、だ。腕があろうが、なかろうが、同じようにただ、サーフィンが好き。
それを当然のように生きる。だから、大会に出ても、そこでハンディーなんか、もらわない。みんなと同じでいい。これって、なんだか凄い。卑屈になったり、僻んだりしない。そりゃぁ、いろんなことはある。津波で家も家族も流された少女に、海に入ることの楽しさを教えるシーンがある。被災地のボランティアを志願して、そこでさまざまな出来事を見る。その経験で得たものは大きい。
サメに片腕を食べられて、でも、命は助かった。生きていることこそが大事だ、と思う。だから、彼女は平気な顔して、生きる。その一点を描けた、それだけでもこの映画は成功している。というか、それを描けるということが凄い。
悲惨な現実を経て、いかにして立ち直ったのかを描くのではない。そんな美談ではなく、ただもうひたすらあたりまえにサーフィン! それしかない。片手をなくしたハンディーを嘆くことはない。自分の技術のつたなさを嘆く。同情なんか、寄せ付けない。ただ、もっと、うまくなりたいと願う。それだけ、だ。腕があろうが、なかろうが、同じようにただ、サーフィンが好き。
それを当然のように生きる。だから、大会に出ても、そこでハンディーなんか、もらわない。みんなと同じでいい。これって、なんだか凄い。卑屈になったり、僻んだりしない。そりゃぁ、いろんなことはある。津波で家も家族も流された少女に、海に入ることの楽しさを教えるシーンがある。被災地のボランティアを志願して、そこでさまざまな出来事を見る。その経験で得たものは大きい。
サメに片腕を食べられて、でも、命は助かった。生きていることこそが大事だ、と思う。だから、彼女は平気な顔して、生きる。その一点を描けた、それだけでもこの映画は成功している。というか、それを描けるということが凄い。