習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『かぞくのひけつ』

2009-02-15 00:25:57 | 映画
 第7芸術劇場が製作した映画。しかも昨年の監督協会新人賞を小林聖太郎監督は受賞してる。すごい。大阪ローカルな映画でそれだけ高い評価を受けたのはなんだか嬉しい。昨年ナナゲイに行った時、ちょうどこの映画が上映されていたのだが見なかった。その時は他の映画を見た。なんだかべたな映画ぽっくて、見たいとは思わなかったのだ。

 ようやくDVDになったので見る決心がついた。そして、正直言うとつまらなかった。これは僕の趣味ではない。だからこれが好きな人に文句を言うつもりはない。だが、この映画が何をしたかったのか、僕にはよくわからない。

 女好きのおとんと、そんなおとんに振り回されるおかん。2人の間に挟まれて苦労するボク。しかもおとんの愛人が家にやってきてバイトする。彼らの家は不動産屋をしてる。だいたい僕は性病にかかったのかと不安で仕方ない。好きな女の子からホテルに誘われたのに、病気のせいで逃げ出してしまう。彼女は当然怒るし、もう「どうせえゆうねん」状態だ。まぁ、こんな感じのお話だ。

 これって一応コメディーに分類させるのだろうか。まぁ、そんなことはどうでもいいけど、それにしても、これを通して何を描きたかったのか。それが気になる。大阪の下町の人情劇なんか?別にこれ見ても十三の人たちが生き生き描かれている、だなんて思わんし。谷村美月が主人公の幼なじみで、ガールフレンドという役で出てるけど、もったいない使い方。

 ただなんとなく見てるぶんに悪くはないけど、それ以上のものは何もない。せっかくのご当地映画なのに残念だ。

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