作、演出の高木啓介さんの描く世界はいつも頭の中だけで作られたものだ。現実の話としては無理がある。ドラマとしての不自然さもそうだが、それ以上に話の展開自体がリアルとはほど遠い。だから、最初からつき合いきれない人も多数いるはずだ。(正直言うと、僕もそのひとりだ)
だが、最後までつき合うと、彼の世界はそれなりにちゃんと完結していて、ドラマとしての整合性はある。当日パンフにも書いてあるが、「空想の世界を舞台に」して、自分たちだけで完結した世界のドラマがここでは語られる。幼い日に別れ別れとなった2人の少年が大人になって偶然再会し、でも、一人は刑事、もうひとりは犯罪者になっている。連続爆破魔となった方の男がなぜそんな行動に出たのか、という理由が終盤に描かれていく。(これがまた、とてもじゃないが、納得行かない理由なのだが)最後は友情が、2人の絆を復活させる。
ありきたりなドラマだし、不自然この上ない展開の話なのだが、主人公たちの気持ちだけでドラマは流れていくから、リアリティーとか無視して、そこだけを重視して、ほんとうに他のことには一切目をつぶって見ていけばよい。たわいないドラマだが、作り手の熱い思いは伝わらないではない。真面目に自分たちの芝居を作ろうとしているその姿勢は評価できる。
だが、最後までつき合うと、彼の世界はそれなりにちゃんと完結していて、ドラマとしての整合性はある。当日パンフにも書いてあるが、「空想の世界を舞台に」して、自分たちだけで完結した世界のドラマがここでは語られる。幼い日に別れ別れとなった2人の少年が大人になって偶然再会し、でも、一人は刑事、もうひとりは犯罪者になっている。連続爆破魔となった方の男がなぜそんな行動に出たのか、という理由が終盤に描かれていく。(これがまた、とてもじゃないが、納得行かない理由なのだが)最後は友情が、2人の絆を復活させる。
ありきたりなドラマだし、不自然この上ない展開の話なのだが、主人公たちの気持ちだけでドラマは流れていくから、リアリティーとか無視して、そこだけを重視して、ほんとうに他のことには一切目をつぶって見ていけばよい。たわいないドラマだが、作り手の熱い思いは伝わらないではない。真面目に自分たちの芝居を作ろうとしているその姿勢は評価できる。