昨年のゴールデン・ウィークに上演され好評を博したテラヤマ博の第二弾が今年もスタートした。初日である2月23日。まず、2本を見る。佐藤香聲 による『レミング』と、大塚雅史さんによる『星の王子さま』だ。
2本ともとても刺激的な作品だった。今回も3グループに別れて、全く別々のアプローチでテラヤマ戯曲に取り組んでいる。劇作家としての寺山修司が忘れら去られていきつつある中で、もう一度彼にスポットをあて、彼の偉業を新しい視点から再検証していくこの企画は、彼が亡くなり四半世紀が、過ぎようとしているのに、驚きべきことに、とても新鮮なその作品世界を改めて認識させられることになる。
この企画は、きっと「テラヤマなんて知らない」という世代にこそアピールすることになるはずだ。しかも、観客が知らないだけでなく、今回この作品を手掛けた作者すら知らなかった、ということも面白い。ここでいう作者たちとは、当然の事だが今回の企画を立ち上げ、寺山を身をもって体験した世代である佐藤さんではなく、大塚さんや末満さんを指す。彼らが、既成の概念にとらわれず、全くオリジナルなテラヤマを作り上げる。
そして、同じように昨年『レミング』を上演した佐藤さんも、キャストを一新して、再びリニューアルした『レミング』に挑戦する。寺山晩年の集大成的作品である『レミング』をさらにレベル・アップして、まるで、銀幕遊学レプリカントの最新作のように上演してしまった今回の作品の完成度の高さは、並みの芝居のレベルを完全に超えてしまっている。
2月23日から3月8日まで、3週間にわたって不定期にロングランするこの公演をぜひ見て欲しい。きっとそこには驚くべき発見があるはずだ。
2本ともとても刺激的な作品だった。今回も3グループに別れて、全く別々のアプローチでテラヤマ戯曲に取り組んでいる。劇作家としての寺山修司が忘れら去られていきつつある中で、もう一度彼にスポットをあて、彼の偉業を新しい視点から再検証していくこの企画は、彼が亡くなり四半世紀が、過ぎようとしているのに、驚きべきことに、とても新鮮なその作品世界を改めて認識させられることになる。
この企画は、きっと「テラヤマなんて知らない」という世代にこそアピールすることになるはずだ。しかも、観客が知らないだけでなく、今回この作品を手掛けた作者すら知らなかった、ということも面白い。ここでいう作者たちとは、当然の事だが今回の企画を立ち上げ、寺山を身をもって体験した世代である佐藤さんではなく、大塚さんや末満さんを指す。彼らが、既成の概念にとらわれず、全くオリジナルなテラヤマを作り上げる。
そして、同じように昨年『レミング』を上演した佐藤さんも、キャストを一新して、再びリニューアルした『レミング』に挑戦する。寺山晩年の集大成的作品である『レミング』をさらにレベル・アップして、まるで、銀幕遊学レプリカントの最新作のように上演してしまった今回の作品の完成度の高さは、並みの芝居のレベルを完全に超えてしまっている。
2月23日から3月8日まで、3週間にわたって不定期にロングランするこの公演をぜひ見て欲しい。きっとそこには驚くべき発見があるはずだ。