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映画・演劇のレビュー

伊坂幸太郎『3652』

2011-04-04 21:30:27 | その他
 なんと10年間のすべてのエッセイが収録されてある、らしい。あれだけ膨大な小説を書いているのに、たったこれだけしかエッセイは書いてなかったなんて、驚きだ。もちろんそれくらいに彼は小説家であることを全うしてきたということなのだろうから、あっぱれだ。本当に真面目な人だ、と感心する。(もちろんエッセイばかり書いている小説家が不真面目だ、というのではない。人にはそれぞれのやり方があるのだから、エッセイ大好き小説家がいてもいい。)

 ひとつひとつのエッセイに、なんと注釈がついてある。その時彼が何を思ってこれらのエッセイを書いたのかがことこまかにわかる。小さなエッセイのひとつひとつにまで細やかな心配りがなされてある。それってなんだかすてきだな、と思う。

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