![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8b/01ce296313207a5f0aa399c466f616e6.jpg)
自分に何ができるのか。何を望むのか。心臓移植手術で命を取り留めたのに、何に対しても無気力になり、生きるハリを失ってしまった。そんな女性が主人公。冒頭はそんな彼女のめちゃくちゃな日々がスケッチされる。あきれ返る。見ながらさすがに「それはないわぁ、」と思う。そんな彼女がひとりの男性と出会い、そんな彼のポジティブな姿勢に、最初は「なんなんだ、こいつ、」と自分を差し置いて思うのだけど、彼と一緒にいるうちに少しずつ元気を取り戻していく。しかし、彼は・・・というまぁ、よくある話なのだ。このパターンは日本映画のアイドルを主人公にした映画でよくある。それをアメリカ映画ですると、なんだか少し新鮮な気分だ。
ほんのちょっとしたことで人は元気になれる。その反対も。死者が、死んだように生きている者に元気を与える。そして、去っていく。それってほんの一時の出会いと別れ。日常はこの後に始まる。
こんなたわいもなくささやかなラブコメに心癒される。それって今の自分がすごく参っているのだな、と改めて思う。
さて、クリスマスシーズンに向けて公開されたこの映画は、地味すぎてまるでお客さんが入っていない。ちゃんとクリスマスまで上映できるのか。シネコンは非情なので、クリスマス待たずして公開が打ち切られる恐れもある。きっと元気がもらえるよ。ぜひ見よう。まぁ、たわいもない映画なんですけど。