よくあるスポ根ものでは考えられない設定がこの映画には施されてある。北海道大会常勝の合唱部が、道大会で今年も優勝するまでのお話である。そんなんあたりまえすぎて映画にならんやろ、と思う。普通なら、相手にもされてない弱小クラブが力を合わせて強豪校を倒し、全国大会への切符を手に入れる、というのがこの手の映画の黄金のパターンとなるのに、これは強豪校が持てる力を発揮して優勝するのである。この手はかってなかったパターンだ。というかそんな話だれも喜ぶまい。なのにこれはなんだかんだ言いながらも感動させてくれる。凄い。
前半のワルノリしたのは多少辟易させられたが、夏帆演じる勘違いおバカの自意識過剰女による一人芝居には笑わされる。しかも、ノリが悪くすべり気味でこの映画大丈夫か、なんて心配させられる。
予告編で散々笑わせてくれた「産卵中の鮭のような顔」という部分がただのお笑いではなく、映画の前半部分のポイントを形成するエピソードなのである。それって如何なものかとも思ったが、そこから話を強引に進めて行くのだからしかたない。
このことで、彼女は歌えなくなり塞ぎ込んでしまう。この辺からシリアスへと転じていく。ゴリ演じるライバル校の合唱団のリーダーとの出会いがとてもいい。バカバカしさではなく、彼らとのエピソードが映画の流れを変える。「合唱はフルチンになることだ!}と教えられもう一度歌うことの喜びに目覚めていくというかなりベタな話なのに、それが見事はまった。
先日『砂時計』を見て、夏帆ちゃんの顔が「産卵中の鮭」に見えてきてシリアスな場面まで笑ってしまいそうになり困ったが、その元凶となったこの映画を見て、もう大丈夫になった。自分では美少女が自信満々に歌っている姿は美しいと思っていたのに、好きな男の子から、顔をゆがめて歌っているその顔がおもしろいと言われたショックから歌えなくなる。しかし、後半の展開の中から気付くと、彼女が歌う姿は美しいと思えてくる。それって凄い。ラストではその歌う姿が素直に美しいと思えてくるのだ。
ラストのとてもあっさりした見せ方も含めて終盤のコンクールでの見せ方がとてもいいから予想以上の青春映画に仕上がっている。
薬師丸ひろ子がけっこう笑える役なのだが、夏帆と2人、いいコンビを見せてくれる。彼女が久々にきれいだったのもよかった。最近はおかあさん役ばかりで、彼女本来の魅力が発揮されることはなかっただけに、今回のやる気のない産休補助教員(実は幻のストリート・ミュジシャンだった)なんていうのは儲け役だろう。
前半のワルノリしたのは多少辟易させられたが、夏帆演じる勘違いおバカの自意識過剰女による一人芝居には笑わされる。しかも、ノリが悪くすべり気味でこの映画大丈夫か、なんて心配させられる。
予告編で散々笑わせてくれた「産卵中の鮭のような顔」という部分がただのお笑いではなく、映画の前半部分のポイントを形成するエピソードなのである。それって如何なものかとも思ったが、そこから話を強引に進めて行くのだからしかたない。
このことで、彼女は歌えなくなり塞ぎ込んでしまう。この辺からシリアスへと転じていく。ゴリ演じるライバル校の合唱団のリーダーとの出会いがとてもいい。バカバカしさではなく、彼らとのエピソードが映画の流れを変える。「合唱はフルチンになることだ!}と教えられもう一度歌うことの喜びに目覚めていくというかなりベタな話なのに、それが見事はまった。
先日『砂時計』を見て、夏帆ちゃんの顔が「産卵中の鮭」に見えてきてシリアスな場面まで笑ってしまいそうになり困ったが、その元凶となったこの映画を見て、もう大丈夫になった。自分では美少女が自信満々に歌っている姿は美しいと思っていたのに、好きな男の子から、顔をゆがめて歌っているその顔がおもしろいと言われたショックから歌えなくなる。しかし、後半の展開の中から気付くと、彼女が歌う姿は美しいと思えてくる。それって凄い。ラストではその歌う姿が素直に美しいと思えてくるのだ。
ラストのとてもあっさりした見せ方も含めて終盤のコンクールでの見せ方がとてもいいから予想以上の青春映画に仕上がっている。
薬師丸ひろ子がけっこう笑える役なのだが、夏帆と2人、いいコンビを見せてくれる。彼女が久々にきれいだったのもよかった。最近はおかあさん役ばかりで、彼女本来の魅力が発揮されることはなかっただけに、今回のやる気のない産休補助教員(実は幻のストリート・ミュジシャンだった)なんていうのは儲け役だろう。