もう3週間も前になる。この映画を見たのは。書くのを忘れていたわけではないけど、たまたま同じ日に見た『KANO』のことが気になってそれを先に書いたら、もうこの映画のことも書いたような気になってしまったようだ。『KANO』のついては、実はいろんなことを書きたいと思った。でも、上手くまとまらなかったし、書いた原稿を紛失してしまって、同じことを書くのが、嫌で、辞めてしまった。実は、その時、この映画ついても書いていた。その原稿も紛失した。よくやる。
そんなこんなで、この映画を書かないまま今日を迎えた。インド映画である。『KANO』と同じようにスポーツものだ。こちらは陸上選手の話。『KANO』が日本ー台湾というふたつの国を巡る話であったように、これはインドーパキスタン紛争を背景にする。2つの国に引き裂かれた男の物語。宗教上の理由から住んでいた場所(そこがパキスタン領となった)を離れてインドで暮らすことになった主人公が、再び自分の故郷の村を訪れることになるまでの物語。
1960年ローマ・オリンピック。400メートル走でインド代表選手ミルカは、ゴール直前、後ろを振りかえる。なぜ、彼がそんな過ちを犯したのか。そこから話は紡がれていく。金メダルを期待されて出たこのオリンピックでの敗北を経て、国民的英雄だった彼はトラックを離れてしまう。しかし、インドとパキスタンの友好を図る大会への出場を請われて、パキスタンを訪れることになる。
歴史的事実を踏まえて、政治を超えたスポーツの絆を描く作品という意味でもこの2作品は似ている。だから、見た時はどうしても『KANO』の印象の方が大きかった。この映画がつまらなかったというわけではない。それどころか、これはとても誠実でいい映画だったと思う。ただ、この映画は走ることよりも、その背景の方が大きく、反対に『KANO』は、まず野球が前面にあり、背景はあくまでも背景でしかなかった。ただその一点で、両者にはこんなにもインパクトの差が出てしまったのだ。今、改めて思うことは、ドラマにおいて大切なことは、「いつ、どこで、何が」ではなく、「誰が、どこで、何を」ということの方だろう。そんな当たり前のことを感じた。その微妙な差が両者の差となったのではないか。
そんなこんなで、この映画を書かないまま今日を迎えた。インド映画である。『KANO』と同じようにスポーツものだ。こちらは陸上選手の話。『KANO』が日本ー台湾というふたつの国を巡る話であったように、これはインドーパキスタン紛争を背景にする。2つの国に引き裂かれた男の物語。宗教上の理由から住んでいた場所(そこがパキスタン領となった)を離れてインドで暮らすことになった主人公が、再び自分の故郷の村を訪れることになるまでの物語。
1960年ローマ・オリンピック。400メートル走でインド代表選手ミルカは、ゴール直前、後ろを振りかえる。なぜ、彼がそんな過ちを犯したのか。そこから話は紡がれていく。金メダルを期待されて出たこのオリンピックでの敗北を経て、国民的英雄だった彼はトラックを離れてしまう。しかし、インドとパキスタンの友好を図る大会への出場を請われて、パキスタンを訪れることになる。
歴史的事実を踏まえて、政治を超えたスポーツの絆を描く作品という意味でもこの2作品は似ている。だから、見た時はどうしても『KANO』の印象の方が大きかった。この映画がつまらなかったというわけではない。それどころか、これはとても誠実でいい映画だったと思う。ただ、この映画は走ることよりも、その背景の方が大きく、反対に『KANO』は、まず野球が前面にあり、背景はあくまでも背景でしかなかった。ただその一点で、両者にはこんなにもインパクトの差が出てしまったのだ。今、改めて思うことは、ドラマにおいて大切なことは、「いつ、どこで、何が」ではなく、「誰が、どこで、何を」ということの方だろう。そんな当たり前のことを感じた。その微妙な差が両者の差となったのではないか。