深夜のコンビニ。そこで働く人たちと客。深夜放送のラジオ。「オールナイトニッポン」のリスナー。生きていくためには何が必要なのか。ほんのささやかな喜びが、生きていく糧となり、人と人とをつなぎ、もう光なんか射さないと思っていたのに、そこから未来が見えてくる。明るい夜ってコンビニのことだったと後で気付く。
夜が明るいのではない。コンビニの明かりが、その光が明るくしているのだ。そこでの一瞬の出会いが彼らをつないでいく。人と上手くつきあえないから、ひとりぼっちで生きるのがつらい。もう人とはつながれないと思っていたひとりひとりが、ゆっくりと時間をかけて、つながっていく。あわてることはない。
1年間という時間を通して、回復して、でも、この先まだもとに戻るかもしれないけど、でも、一歩踏み出せたのは事実で、それがこんなにも胸を熱くする。