『陽だまりの彼女』の越谷オサムによる短編集だ。彼の本を読むのはこれで2冊目。今回もたまたま読む本がなくて手にした。『陽だまり』はあのあまりのオチにずっこけたのだが、あの1冊で、もう免疫ができているので、何をされても今回は驚かない。文庫版の解説を吉田大八が書いているので、気になって読んでしまった。『桐島、部活やめるってよ』を作った吉田監督のあの感性が、越谷作品をどう読むのか、気になったからだ。なかなか興味深い解説だった。
しかし、大きな間違いだった。もう一度解説のページをよく見ると、「吉田大助」とある。だれじゃ、こいつは! ということで、僕の勘違い。バカである。バカをテーマにした小説であるこの作品集にふさわしいバカだ。吉田さんごめんなさい。
いずれの小説も、多かれ少なかれバカな少年少女が登場する。青春というものが大いなるバカなのだ。たぶん。でも、解説の吉田大助さんも大概なバカだ。『月曜日のユカ』をもじった『金曜のバカ』というタイトルに座布団1枚、なんて書いているけど、本当にこのタイトルってそうなのか。なんか、吉田さんの独りよがりじゃないか、と思うのだけど。
この短編集を読みながら、なんだか恥ずかしくなる。それは彼らの行動のバカさ加減が切ないからだ。どうして僕たちはこんなにもバカだったのだろうか。でも、あの頃一生懸命バカだった。本人たちはまるでバカではない。この小説の距離感がなんだか愛おしい。
しかし、大きな間違いだった。もう一度解説のページをよく見ると、「吉田大助」とある。だれじゃ、こいつは! ということで、僕の勘違い。バカである。バカをテーマにした小説であるこの作品集にふさわしいバカだ。吉田さんごめんなさい。
いずれの小説も、多かれ少なかれバカな少年少女が登場する。青春というものが大いなるバカなのだ。たぶん。でも、解説の吉田大助さんも大概なバカだ。『月曜日のユカ』をもじった『金曜のバカ』というタイトルに座布団1枚、なんて書いているけど、本当にこのタイトルってそうなのか。なんか、吉田さんの独りよがりじゃないか、と思うのだけど。
この短編集を読みながら、なんだか恥ずかしくなる。それは彼らの行動のバカさ加減が切ないからだ。どうして僕たちはこんなにもバカだったのだろうか。でも、あの頃一生懸命バカだった。本人たちはまるでバカではない。この小説の距離感がなんだか愛おしい。