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映画・演劇のレビュー

『プレデターズ』

2010-07-15 23:09:38 | 映画
 ロバート・ロドリゲスは『プレデター』シリーズの熱狂的ファンだったらしい。自分の手で完璧な『プレデター』を作りたいと思って、この映画を製作した(のだろう)。その結果、ロドリゲスらしいとってもチープなB級活劇が仕上がった。これは作者であるロドリゲス(監督は『モーテル』のニムロッド・アーントルだが)の思惑通りの映画なのだろう。だが、これでは第1作の『プレデター』にすら及ばない。ましてや傑作『プレデター2』には遠く及ばない。

 ジャングルでのサバイバルという第1作の設定を、地球からプレデターたちの惑星(あるいは彼らの狩場)へと移し換えただけで、ストーリーにはなんの仕掛けもない。よくぞここまでまともなストーリーすらないような映画を作れたものだ。この作者はなんか勘違いしてないか? 単調すぎて眠くなるほどだ。

 アクション映画の醍醐味は、派手な描写と丁寧なストーリー運びのミックスによってなされる。SFXがいくらよく出来ていても、話がつまらなければ、5分で飽きてしまうのだ。たった107分の映画がこんなにも長く感じてしまうなんて、最低だ。プレデター登場までがやけに長いし、出てきてからも、まるでストーリーは盛り上がらない。近年ここまでがっかりした映画はなかった。ある意味衝撃的だった。



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