なんだかとても落ち着く。いつものマイペースで芝居が始まり、流れていく。西川さやか脚本、上原日呂演出。2人のコンビは最強だ。ここには誰にも真似のできない脱力感が漂う。(誰もこんなの、マネしたくないだろうが)
ほんとうに、どうでもいいような話だ。何がしたくて、こんな話を作るのか、と言うと、きっと何もしたくはないからこんな話を作るのだ、と返されそうだ。じゃぁ、つまらないのか、と言われると、これが、何がなんだかよくわからないけど、面白い、としか、言いようがない代物なのだ。くだらない、と言えば確かにくだらない。そこで反論はしない。でも、くだらないものは、否定されるべきものかと言われたら、そうとは言い切れない。
「夏らしことを目一杯織り込んでみました!」と、当日パンフで西川さんが書いているけど、そのサービス精神こそが、この芝居の魅力なのだと思う。テーマとか主義主張なんか、どこにもない。でも、ふざけているのではない。それどころか、どこまでも一生懸命だ。そんなこんながこの集団の魅力なのである。
『SF』というタイトルなので、宇宙人がちゃんと出て来る。真面目だ。しかも、昔ながらのイメージを重視して、宇宙人は耳のあたりにちゃんとへんな触覚を持つ。『オール怪獣総進撃』か、なんかの、キングギドラを操る金星人のようなデザイン(まぁ、そんな感じ、というか、イメージです)で、西川さんと上田耽美さんが演じる。それだけで、充分すごい。彼らが地球人と接して日本の夏を満喫する、というお話。「なんじゃ、それは、」としか、言いようがない内容だ。夏の風物誌を満載してお送りする。花火、スイカ割り、流しそうめん、なんでもこいである。
ひとつひとつには意味はない。だが、全体がかもしだすなんとも言えないゆるい感じが心地よい。なんだか癖になる世界なのだ。この無意味に心地よい世界にどっぷり浸って、ゆく夏を惜しもう。
ほんとうに、どうでもいいような話だ。何がしたくて、こんな話を作るのか、と言うと、きっと何もしたくはないからこんな話を作るのだ、と返されそうだ。じゃぁ、つまらないのか、と言われると、これが、何がなんだかよくわからないけど、面白い、としか、言いようがない代物なのだ。くだらない、と言えば確かにくだらない。そこで反論はしない。でも、くだらないものは、否定されるべきものかと言われたら、そうとは言い切れない。
「夏らしことを目一杯織り込んでみました!」と、当日パンフで西川さんが書いているけど、そのサービス精神こそが、この芝居の魅力なのだと思う。テーマとか主義主張なんか、どこにもない。でも、ふざけているのではない。それどころか、どこまでも一生懸命だ。そんなこんながこの集団の魅力なのである。
『SF』というタイトルなので、宇宙人がちゃんと出て来る。真面目だ。しかも、昔ながらのイメージを重視して、宇宙人は耳のあたりにちゃんとへんな触覚を持つ。『オール怪獣総進撃』か、なんかの、キングギドラを操る金星人のようなデザイン(まぁ、そんな感じ、というか、イメージです)で、西川さんと上田耽美さんが演じる。それだけで、充分すごい。彼らが地球人と接して日本の夏を満喫する、というお話。「なんじゃ、それは、」としか、言いようがない内容だ。夏の風物誌を満載してお送りする。花火、スイカ割り、流しそうめん、なんでもこいである。
ひとつひとつには意味はない。だが、全体がかもしだすなんとも言えないゆるい感じが心地よい。なんだか癖になる世界なのだ。この無意味に心地よい世界にどっぷり浸って、ゆく夏を惜しもう。