1 May 『ボクサー』
2 Ugly duckling 『くちなしジョッキィ』
3 青年団 『東京ノート』
4 エレベーター企画 『マタハナス』
5 突劇金魚 『ビリビリHAPPY』
6 ジャブジャブサーキット 『河童橋の魔女』
7 A級MissingLink 『プロ倫』
8 妄想プロデュース 『約1800光年の走り屋』
9 劇団太陽族 『擦刻 弦チーム』
10 ニュートラル 『はじまりのリズム』
11から20 青年団国際交流プログラム 『鳥の飛ぶ高さ』
Ugly duckling 『トランク1~5』
乾杯 『街街』
真夏の会 『エダニク』
クロムモリブデン 『空耳タワー』
小原延之+アイホール 『oasis』
劇団太陽族 『足跡の中から明日を』
KUTO-10 『後ろ前の子供』
態変 『ファンウンド潜伏記』
りゃんめんにゅーろん 『カラベラの踊る日に』
21から30 売込隊ビーム 『徹底的に手足』
流星倶楽部 『のんのんさん』
コトリ会議 『モグとパンをかじるのだ』
桃園会 『ぐり、ぐりっと』
遊劇体 『海神別荘』
焚火の事務所 『硝子の声』
オリゴ党 『主人公は死んでいる』
IST回顧展 『logbook』
尼崎ロマンポルノ 『鋼鉄スベカラク』
baghdad cafe 『ワタシ未試験』
次点として、金蘭会『けろけろ』、空の駅舎『復讐リベンジャーとスーパーフライトマン』他多数。
正直言うと次点とか言い始めたらどんどん書き足さなくてはならなくなる。今年見た145本のうち、つまらないと思ったものは30本にも満たない。なぜそうなるのかはわかり切っている。つまらないものは最初から見ないからだ。以前はもっとより好みせずに見ていたが、最近は最初からつまらなさそうなものにはいかないことにしている。時間もないし。
30本に絞り込む段階で、1劇団1本を前提にした。しかし、どうしても2本から削れない場合は、ベストテンに入れた集団の場合のみOKという原則を勝手に設定した。
今年は、断トツでMayの『ボクサー』だろう。芝居であることの圧倒的な力を見せつけられた。言葉を失うほどの感動だった。3時間以上の上演時間がこれほど有効な芝居はない。『沈まぬ太陽』がどうしても3時間以上になるということをセールス・ポイントにしていたが、それを言うのはこの芝居の方だろう。上演時間の長さが作品のクオリティーをここまで保証するケースは稀だ。長さは作者の独り善がりでしかないケースがほとんどだが、この芝居の長さはそうではない。
2位のUgly duckling『くちなしジョッキィ』は再演作品なのだが、初演は、彼女たちの一つの頂点を極めた作品だったが、それを基にした今回の大改訂版は、なんとここまでのアグリーの本当の頂点を示す大傑作になってしまった。凄い。彼女たちが何をするためにこれまで芝居を続けてきたのかが、この1作で明らかになる。
3位は青年団の『東京ノート』だ。美術館での上演ということがこんなにも有効だとは思わなかった。リアル、ということだけではない。この作品が提示する様々な問題がここまで明らかになることに驚く。空間のロケーションを生かしたなんてことではない。いろんなことを含めて、演劇のリアルに対してここまで素直に感じたことは初めての経験だ。
以上3本が今年の頂点。4位のエレベーター企画は悔しい。だって2本セットで3プロ構成だなんて、知らなかったから、2本しか見れてない。7位のA級は11月に上演された完全版ではなく、敢えてこのラフ・スケッチの可能性を高く評価したい。8位妄想は3部作の2本目。ここまでアングラを極める若き騎手、池川くんに拍手。9位太陽族の岩崎さんによる私小説演劇2本立だが、大人ヴァージョンを強く推す。同じ芝居がこんなにも違うものになる。どちらがいいとか悪いとか、そんな問題ではないが、やはり森本、岸部コンビ。
50位くらいまでは甲乙つけがたい。今年もいい芝居がたくさん見れた。各劇団の皆さんに感謝。2010年もよろしくお願いします。
2 Ugly duckling 『くちなしジョッキィ』
3 青年団 『東京ノート』
4 エレベーター企画 『マタハナス』
5 突劇金魚 『ビリビリHAPPY』
6 ジャブジャブサーキット 『河童橋の魔女』
7 A級MissingLink 『プロ倫』
8 妄想プロデュース 『約1800光年の走り屋』
9 劇団太陽族 『擦刻 弦チーム』
10 ニュートラル 『はじまりのリズム』
11から20 青年団国際交流プログラム 『鳥の飛ぶ高さ』
Ugly duckling 『トランク1~5』
乾杯 『街街』
真夏の会 『エダニク』
クロムモリブデン 『空耳タワー』
小原延之+アイホール 『oasis』
劇団太陽族 『足跡の中から明日を』
KUTO-10 『後ろ前の子供』
態変 『ファンウンド潜伏記』
りゃんめんにゅーろん 『カラベラの踊る日に』
21から30 売込隊ビーム 『徹底的に手足』
流星倶楽部 『のんのんさん』
コトリ会議 『モグとパンをかじるのだ』
桃園会 『ぐり、ぐりっと』
遊劇体 『海神別荘』
焚火の事務所 『硝子の声』
オリゴ党 『主人公は死んでいる』
IST回顧展 『logbook』
尼崎ロマンポルノ 『鋼鉄スベカラク』
baghdad cafe 『ワタシ未試験』
次点として、金蘭会『けろけろ』、空の駅舎『復讐リベンジャーとスーパーフライトマン』他多数。
正直言うと次点とか言い始めたらどんどん書き足さなくてはならなくなる。今年見た145本のうち、つまらないと思ったものは30本にも満たない。なぜそうなるのかはわかり切っている。つまらないものは最初から見ないからだ。以前はもっとより好みせずに見ていたが、最近は最初からつまらなさそうなものにはいかないことにしている。時間もないし。
30本に絞り込む段階で、1劇団1本を前提にした。しかし、どうしても2本から削れない場合は、ベストテンに入れた集団の場合のみOKという原則を勝手に設定した。
今年は、断トツでMayの『ボクサー』だろう。芝居であることの圧倒的な力を見せつけられた。言葉を失うほどの感動だった。3時間以上の上演時間がこれほど有効な芝居はない。『沈まぬ太陽』がどうしても3時間以上になるということをセールス・ポイントにしていたが、それを言うのはこの芝居の方だろう。上演時間の長さが作品のクオリティーをここまで保証するケースは稀だ。長さは作者の独り善がりでしかないケースがほとんどだが、この芝居の長さはそうではない。
2位のUgly duckling『くちなしジョッキィ』は再演作品なのだが、初演は、彼女たちの一つの頂点を極めた作品だったが、それを基にした今回の大改訂版は、なんとここまでのアグリーの本当の頂点を示す大傑作になってしまった。凄い。彼女たちが何をするためにこれまで芝居を続けてきたのかが、この1作で明らかになる。
3位は青年団の『東京ノート』だ。美術館での上演ということがこんなにも有効だとは思わなかった。リアル、ということだけではない。この作品が提示する様々な問題がここまで明らかになることに驚く。空間のロケーションを生かしたなんてことではない。いろんなことを含めて、演劇のリアルに対してここまで素直に感じたことは初めての経験だ。
以上3本が今年の頂点。4位のエレベーター企画は悔しい。だって2本セットで3プロ構成だなんて、知らなかったから、2本しか見れてない。7位のA級は11月に上演された完全版ではなく、敢えてこのラフ・スケッチの可能性を高く評価したい。8位妄想は3部作の2本目。ここまでアングラを極める若き騎手、池川くんに拍手。9位太陽族の岩崎さんによる私小説演劇2本立だが、大人ヴァージョンを強く推す。同じ芝居がこんなにも違うものになる。どちらがいいとか悪いとか、そんな問題ではないが、やはり森本、岸部コンビ。
50位くらいまでは甲乙つけがたい。今年もいい芝居がたくさん見れた。各劇団の皆さんに感謝。2010年もよろしくお願いします。