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映画・演劇のレビュー

『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦』

2014-05-07 21:35:36 | 映画
この手の映画はもう辞めようと、何度も心に誓ったにも関わらず、また、見てしまった。だって、藤岡弘、が本郷猛として復帰するのである。目撃しないわけにはいかない。どうせ、チョイ役でしかないのは、見る前からわかっているし、お話のほうも今までのこの手のシリーズと大同小異のものであろうと、知っている。にもかかわらず、なんか甘い期待を寄せてしまうのが、僕たちリアルタイムで最初の仮面ライダーを目撃した世代だ。改造人間に心ときめかせた小学生の頃、あの日の感動は今も心にある。

ただ、今の『仮面ライダー』には食傷気味だ。いくらなんでもあれは酷すぎる。世界中ライダーだらけで、何が何だかわからない。もちろん、今の子供たちにとっては、あれでいいのかもしれないが、ヒーローの概念がそこには成り立たない。ライダーは特別な存在ではなく、ありきたりで、どこにでもいる普通の人でしかない。

今回のこの映画においてもそれは同じだ。15人の平成ライダーと同じく15人の昭和ライダーが戦う、なんていう話にリアリティーはない。数で勝負するって、なんだか空しい。お話の面白さで勝負してもらいたいのだが、このシリーズにはそういう考えは一切ない。今回もおざなりなお話と、延々続く戦闘シーンのオンパレード。どこにもストーリーらしいストーリーはない。99分という上映時間から、もしかしたら普通の映画かも、と淡い期待をしたのがバカだった。子供だましなのだが、こんなにも毎回毎回繰り返されては、さすがの子供だっていいかげん飽きるのではないか。子供すら騙せない映画になっている。1年に3回も4回もこういう映画を作り続ける東映映画は凄い。儲かるのなら、いくらでも子供たちを食い物にするのだ。

でも、次の『キカイダー』はちょっと本気の映画みたいなので、やはり、なんだか期待してしまう。(バカだなぁと、自分でも思うけど)

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