チャウ・シンチーが『カンフー・ハッスル』に続いて取り組む新作だ。子供と父親の話にぬいぐるみタイプのETを絡めた人情もの。正直言ってたいした映画ではない。期待して見た人はがっかりするだろう。現に僕は凄くがっかりした。だが、かってのチャウ・シンチーはこの作品の比ではないすさまじくつまらない映画を散々撮ってきた。香港映画においてそんなことは当然のことなのだ。
最近でこそこんなふうに1本1本が大切に作られるが以前は大量生産してたから玉石混交で、インスタントに量産されていた。勢いがすべてだったのだ。そんなプログラム・ピクチャーの時代はもう香港でも終わりを告げた。
『少林サッカー』から『カンフー・ハッスル』と続く流れの先にこの映画を置くからなんだか騙された気になるのだが、これだけを見たならこういうおばかな小品があってもいい。90分というお手ごろな上映時間と、まるで肩に力が入ってないルーズさがいい。少年をかばう女先生は綺麗だし、ミラクル7号は可愛いし、それだけで充分だろう。
世の中にはいろんな映画がある。チャウ・シンチーは無理しない。『カンフー・ハッスル』のように極めてしまった映画の後には何を作ってもあれを超えることは不可能なのだ。だから違うアプローチをする。そんなフットワークの軽さこそが彼の身上だ。自分は脇役にまわってこの小さな世界を楽しんでいる。だから、これはこれでいいのだ。
最近でこそこんなふうに1本1本が大切に作られるが以前は大量生産してたから玉石混交で、インスタントに量産されていた。勢いがすべてだったのだ。そんなプログラム・ピクチャーの時代はもう香港でも終わりを告げた。
『少林サッカー』から『カンフー・ハッスル』と続く流れの先にこの映画を置くからなんだか騙された気になるのだが、これだけを見たならこういうおばかな小品があってもいい。90分というお手ごろな上映時間と、まるで肩に力が入ってないルーズさがいい。少年をかばう女先生は綺麗だし、ミラクル7号は可愛いし、それだけで充分だろう。
世の中にはいろんな映画がある。チャウ・シンチーは無理しない。『カンフー・ハッスル』のように極めてしまった映画の後には何を作ってもあれを超えることは不可能なのだ。だから違うアプローチをする。そんなフットワークの軽さこそが彼の身上だ。自分は脇役にまわってこの小さな世界を楽しんでいる。だから、これはこれでいいのだ。