3部作の完結編。ようやくこの大河ドラマが完結を迎える、ということよりも、先の2本見たから仕方なく見た、って感じ。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作はそれなりに楽しめたけど、今回の3部作はつまらない。
技術的にはすばらしい進歩だろうけど、問題はそんなことではないことは、『スターウォーズ』3部作のほうが、その後の3作よりも面白かったことと同じだ。いや、今回はあれ以上に、つまらない。要するにお話がまるでない、ということが大きい。わざわざ3部作にしたのはただの水増しでしかない。こんな単純な話をだらだらと2時間半から3時間も見せられるのは苦痛だ。今回は2時間24分と少し短めになっているけど、それでも単調すぎた。
圧倒的なSFXを駆使した迫力の映像技術には驚嘆する。でも、そんなものは、すぐに飽きてくる。すごい、すごいと言いながら居眠りしたのは前2作だったが、今回はちゃんと起きてみた。すごい進歩だ。それはきっと微妙に上映時間が短かったからではないか。
冒頭のドラゴンが暴れて町を破壊していくシーンは凄まじい。だが、それだけではない。その後も怒濤の勢いでアクションシーンのつるべ打ちだ。だが、それもなんだかなぁ、である。
竜の財宝を手にした王が壊れていくエピソードもいかにも、で、その後、彼が改心してめでたしめでたし、というのも、ありきたり。この手のお話の定石を踏まえてそこから一歩も出ない。別にそれはそれで悪くはない。単純な話なのに、ドキドキする映画は確かにあるからだ。だが、この映画に関してはそういう方程式はない。単純、退屈、つまらない、という図式だ。でも、すごい技術で驚かされるけど、という感じだ。
これはピーター・ジャクソン監督のおもちゃ箱で、彼がキャラクターたちを使ってひとり遊びに興じるのを、みんなで支えて実現した、って感じか。この1本(というか、3本セットだが)を作るためには凄まじい労力が投入されている。延々と続くエンドクレジットを見たら、わかる。(というか、見なくてもわかるけど)もう、お疲れさま、としか言いようがない。
だが、こういうタイプの作品なら、僕はもっと凄いものを今まで何度でも見ているから驚かない。劇団ショウダウンだ。林遊眠ならこれ以上のスケールの神話的スペクタクルを、たったひとりで演じられる。大切なのは、そこに投入された凄まじい量のお金ではない。これは想像力の問題なのだ。そういう意味でも、ピーター・ジャクソンよりもナツメクニオの方がずっと上手なのだ。
技術的にはすばらしい進歩だろうけど、問題はそんなことではないことは、『スターウォーズ』3部作のほうが、その後の3作よりも面白かったことと同じだ。いや、今回はあれ以上に、つまらない。要するにお話がまるでない、ということが大きい。わざわざ3部作にしたのはただの水増しでしかない。こんな単純な話をだらだらと2時間半から3時間も見せられるのは苦痛だ。今回は2時間24分と少し短めになっているけど、それでも単調すぎた。
圧倒的なSFXを駆使した迫力の映像技術には驚嘆する。でも、そんなものは、すぐに飽きてくる。すごい、すごいと言いながら居眠りしたのは前2作だったが、今回はちゃんと起きてみた。すごい進歩だ。それはきっと微妙に上映時間が短かったからではないか。
冒頭のドラゴンが暴れて町を破壊していくシーンは凄まじい。だが、それだけではない。その後も怒濤の勢いでアクションシーンのつるべ打ちだ。だが、それもなんだかなぁ、である。
竜の財宝を手にした王が壊れていくエピソードもいかにも、で、その後、彼が改心してめでたしめでたし、というのも、ありきたり。この手のお話の定石を踏まえてそこから一歩も出ない。別にそれはそれで悪くはない。単純な話なのに、ドキドキする映画は確かにあるからだ。だが、この映画に関してはそういう方程式はない。単純、退屈、つまらない、という図式だ。でも、すごい技術で驚かされるけど、という感じだ。
これはピーター・ジャクソン監督のおもちゃ箱で、彼がキャラクターたちを使ってひとり遊びに興じるのを、みんなで支えて実現した、って感じか。この1本(というか、3本セットだが)を作るためには凄まじい労力が投入されている。延々と続くエンドクレジットを見たら、わかる。(というか、見なくてもわかるけど)もう、お疲れさま、としか言いようがない。
だが、こういうタイプの作品なら、僕はもっと凄いものを今まで何度でも見ているから驚かない。劇団ショウダウンだ。林遊眠ならこれ以上のスケールの神話的スペクタクルを、たったひとりで演じられる。大切なのは、そこに投入された凄まじい量のお金ではない。これは想像力の問題なのだ。そういう意味でも、ピーター・ジャクソンよりもナツメクニオの方がずっと上手なのだ。