1時間ほどの小さな作品だが、とても、真面目に誠実に作られてあり、好感が持てた。いかにも高校生らしい、という、そんな言い方がとてもぴったりの作品である。無理することなく自分たちの等身大のお話が展開する。サブタイトルにある「アイスと手紙と、ときどき隊長」の隊長って何? と気になっていたのだが、芝居を見るとすぐにわかる。あまりに単純すぎて、笑ってしまうけど、かわいい。お風呂にいる黄色のアヒルのおもちゃである。
3人の男女が、一緒に生活を共にする下宿が舞台となる。大家さんが6日間留守にする。その間、留守宅を預かった3人の日常が描かれていく。特別なドラマは用意しない。だが、いつもと、ほんのちょっと違う雰囲気に中で、今まで以上の疑似家族をそこで体験することになる。
大学生の女の子と、高一、高二の男の子の3人。お姉さんと、弟たち、という構図だが、そこから一切逸脱しない。彼らはそれぞれ実家から離れて、初めてここでひとり暮らしの生活をする。それぞれ事情を抱えている。本当なら家から通えるところに進学するのが普通だろう。特に高校で下宿って、どうよ、と思う。だが、細かいことは気にしないでいい。ここで大事なことは、彼らがお互いの心に痛みを抱えたまま、ここでそれぞれがひとりで生活している、というその事実なのだ。そして、ちょっとしたことから、険悪な雰囲気になり、やがて和解する。ただ、それだけの話なのである。
物足りない、と言えば、まぁ、そうだけども、背伸びせず、しっかりと、作り上げることって大事だ。悪くはないし、かわいらしい。
3人の男女が、一緒に生活を共にする下宿が舞台となる。大家さんが6日間留守にする。その間、留守宅を預かった3人の日常が描かれていく。特別なドラマは用意しない。だが、いつもと、ほんのちょっと違う雰囲気に中で、今まで以上の疑似家族をそこで体験することになる。
大学生の女の子と、高一、高二の男の子の3人。お姉さんと、弟たち、という構図だが、そこから一切逸脱しない。彼らはそれぞれ実家から離れて、初めてここでひとり暮らしの生活をする。それぞれ事情を抱えている。本当なら家から通えるところに進学するのが普通だろう。特に高校で下宿って、どうよ、と思う。だが、細かいことは気にしないでいい。ここで大事なことは、彼らがお互いの心に痛みを抱えたまま、ここでそれぞれがひとりで生活している、というその事実なのだ。そして、ちょっとしたことから、険悪な雰囲気になり、やがて和解する。ただ、それだけの話なのである。
物足りない、と言えば、まぁ、そうだけども、背伸びせず、しっかりと、作り上げることって大事だ。悪くはないし、かわいらしい。