前説が楽しい。中学生部員が、自由奔放に、この舞台で遊んでいる。高校生の先輩たちがこれから本番を演じるのに、その前にここまで好き放題して、場を掻っ攫ってしまっていいのか、と心配になるくらいだ。みんな役者ぞろいで、まるで芝居が始まったのかと思わせるくらいだ。
あの後ではさぞかしやりづらいのではないか、と思うが、そんな心配は杞憂にすらならない。まるで問題ない。高校生たちはもっと過激でバカだからだ。クラスから、はみられた4人が、集まり、はみーごを結成する。夏休みの公園。ひとりぼっちだった4人がともに過ごす時間。だが、これは、そういう枠組みから想像できるようなお話から完全に逸脱している。
強烈な個性の4人が、繰り広げるドタバタ騒動は、バカバカしいだけだ。ここまで中身のない芝居も珍しい。もちろん彼女たちは確信犯だ。バカをバカなまま演じて笑わせる。ただのコメディーなのか、と言われると、そうとも言い切れない。見事なアンサンブルによって見せるどうでもいいような時間。だが、それがなぜか愛しい。なんとも不思議だ。ただのバカ騒ぎのはずなのに、おふざけではない誠実さすら感じさせる。自分の世界を持ち、それゆえに周囲から浮いてしまう。そんな自分をあきらめていた4人が、一緒にいて疲れない変な他者と出会い、普段の自分ではない、もうひとりの自分をそこに発見する。なんだか、少しうれしい。ただそれだけが、描かれてある、といっても過言ではない。そんな芝居だ。
あの後ではさぞかしやりづらいのではないか、と思うが、そんな心配は杞憂にすらならない。まるで問題ない。高校生たちはもっと過激でバカだからだ。クラスから、はみられた4人が、集まり、はみーごを結成する。夏休みの公園。ひとりぼっちだった4人がともに過ごす時間。だが、これは、そういう枠組みから想像できるようなお話から完全に逸脱している。
強烈な個性の4人が、繰り広げるドタバタ騒動は、バカバカしいだけだ。ここまで中身のない芝居も珍しい。もちろん彼女たちは確信犯だ。バカをバカなまま演じて笑わせる。ただのコメディーなのか、と言われると、そうとも言い切れない。見事なアンサンブルによって見せるどうでもいいような時間。だが、それがなぜか愛しい。なんとも不思議だ。ただのバカ騒ぎのはずなのに、おふざけではない誠実さすら感じさせる。自分の世界を持ち、それゆえに周囲から浮いてしまう。そんな自分をあきらめていた4人が、一緒にいて疲れない変な他者と出会い、普段の自分ではない、もうひとりの自分をそこに発見する。なんだか、少しうれしい。ただそれだけが、描かれてある、といっても過言ではない。そんな芝居だ。